2018年2月4日日曜日

風に色をつける

横浜美術館にて開催されいる石内都さんの
「肌理(きめ)と写真」に行って参りました。



石内都さんといえば“Apartment”や“ひろしま”など街や遺品を取る写真家で、
フリーダ・カーロの遺品を撮影したシリーズは有名かと。





今回はなんといってもデビュー作の
「絶唱、横須賀ストーリー」もあり超見所いっぱい。
石内さんの物量を一気に見られる
機会はあんまりなかったのでお腹一杯。


個人的に高齢方の肌のシリーズは見て涙したのと、
初めの方のシルバーの額縁がしびれた。
あと中間にある大きな空間もたまげた。
Rick Owensの着物シリーズとか撮っていたなんて全然知らなかった。
写真OKだけど写真を写真で撮るってどうなのよ
って思って何も撮らずw
こちらは転載よ。




石内さんの写真って禍々しくて、
白黒の粒子の塊が織りなす質感は
写真としても成り立っているんだけど、
その背景を想像できる奥行きがすごい。


想像をさせるって言うと簡単なことかもだけど、
実際そんな視点を持っている人って少ないよな。

そして今みたいに画像が身近になると
重みが軽くなるというかポップになるみたいな。
ポップが悪いわけじゃないけど
シニカルダークのニヒルな深さが欲しくなって
そのいいとこ取りが今っぽいけど、
そんなのはもうお腹いっぱいみたいなね!


それでもって石内さんのような
独断と偏見(いい意味で!)な写真に触れると
あぁ、写真ってこうだよなってなるのよ。
人間の身体や遺品のような危ういものを
自分なりに解釈して距離を縮めて行くようなね。




こんなイメージに毒される時代だからこそ
写真と現実の距離について色々考えることができる展示でした。




帰りに横浜中華街の「山東」の餃子食べて
色々考えたはずなのに全て忘れた人間っぽい休日。












深爪

椎名林檎や宇多田ひかるを聴いていると 女性解放と言わずもがな人間解放的な 本当に自由に生きていいと背中を押され 生き物として自由の根幹の大切さをひしひと感じる暑い夏、 皆様お元気でお過ごしでしょうか。 私事なんですが個人的に爪の白い部分が苦手で お仕事的にも料理をする衛生的にも...