2021年12月30日木曜日

神インフレ



年末にヒップホップを貪るように聴いていた。

あんまり好んで聴かないジャンルだが、

混沌とした空気の年末に、普段口にしないような

ダーティーな言葉に触れると、自分の中の悪の部分が

共感してしまい妙に気分が良くなる傾向があった。

綺麗な言葉と汚い言葉、どちらが好きか。

そんな下らない質問の答えは、どちらも好きだ。

汚い言葉が存在する場所では綺麗な言葉の一粒が

より一層素晴らしい言葉になるからだ。

できるだけ綺麗な言葉を使いたいけど、

ここ一番はらわたが煮えくり返しそうな時は

やはりダーティーな言葉で表現する方が後々気持ちがいい。








今年を振り返ることはしない。

それは過去というのは未来より都合がいいからだ。

未来を変えようや、過去は変えられないなんていうのは

本当にどうでもいい。

今をどう生きるかで過去も未来の考え方や捉え方は変わるから

振り返るというより今を一生懸命に生きた方がいい。

何なら、一生懸命か?とか

人を愛せてるか?とか

学ぶことを怠けてないか?

みたいな常に自問自答できてたら振り返る必要はない。






今年も誤字脱字がひどかった。

お分かりだと思うけどこのブログは飲みながら音楽を爆音で聴きながら

喜びや怒りの感情に乗せてキーボードを叩いてる。

半分ナルシストの気持ち、半分芸人の気持ち

ちょっとの自分のスパイスをふりかけてたら

大体しょうもない内容になることは知っている。

それでもこんな時代に文字で構成されたブログを

見てくれている超絶愛がある方々のためにだけに

愛を持って向き合っているつもりだ。





誰かを愛するようになると、

自分の欠点や嫌な部分を相手にバレないようにはからう。

別に虚栄心や恥じらいというわけではなく

愛する人を傷つけないように努力していると捉えられる。

相手がいつか気づいてしまう前に何とか自分で直そうとする。

そんな感じで人はより良い人間に、

あたかも相手にとって神ような優しい存在に近づきつつ

人間は愛を持って成長するようだ。





先日、北風が容赦なく吹く人通りがない帰り道に

目の前に紙が落ちていたのでサクッと拾った。

それは諭吉だった。

神インフレだろうか。

何も考えずに友人と焼肉に行って9500円分食べた。

愛する人は成長するとい言葉が1ミリも掠めなかったが

残りの500円はコンビニの募金箱に入れて勝手に相殺した。






来年はもっと愛を撒き散らしたいっす。

今年も最後までお付き合い頂き有難うございます。

皆様に幸あれ。











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2021年12月18日土曜日

隣人を愛せよ

最近「責任という虚構」という本を読んだ。

買った理由は選書する際に信頼している友人の勧めで

昔から責任て何だよ〜っと思い馳せている私に

ぴったりだと思ったらしい。

なんと1年前のブログでも責任について書いていた。

どんだけ責任に縛られているんだよ笑


"堅気の世界じゃない"








本の内容は自由意志と責任について。

ホロコーストや死刑、免罪の分析から浮き上がる責任の構造や

自由意志の必然性などが実験と結果を通してわかりやすく

考察されていてた。

興味深いことが多かったから面白かったと思う反面、

あれ、普通の人でもこんなことまでしてしまうの?

という環境と条件の実験は正直読んでいて度肝を抜かれた。

人間の心理って自分自身が思っている以上に

自分の意思外で残忍で辛辣になりうる。

だからこそ歴史で起こった過ちや問題を通して

何でそんな風になったかを考察しないといけないし、

できるだけ自分も周りもそうならないでいいように

学ぶことを止めてはダメだなと感じた。

年末にふさわしい本ね。






先日、バーで音楽を聴いていたら座った瞬間から

超ヘビー級の嫌なおじさんに絡まれた。

軽くあしらっていたがしつこいので

音楽聴きにきてるから黙ってくれと何度か言ったのにも関わらず

お酒で作られた鉄のメンタルには効かなかった。

完全になめれたていた。

そのおじさんが帰った後、すごく嫌だったとオーナーに

軽く愚痴ってしまった。

「もう小娘じゃないんだから、自分で何とかしなさい」

と予想してなかった返がきた。

(小娘じゃない。。)

正直そんな返しより、面倒臭いやつだよなとか

しょうがないよなどの共感を想像していたからか

その一言は結構悲しいものがあった。

それと同時に、普段のびのびと過ごしていたのは

周りの人が優しくて、いつも守られていたことに気づいた。

久しぶりに自分の領域に土足でズカズカ入ってきたあのおじさんに

会話を全部スルーしたらコミュ症ですか?と言われたので

愛想笑いをするしかなかった。

相手にしたくないけど、飲み屋というところは

それも含めて飲み屋である。

一人になりたくてもなれないのがこの世界だなと

感じるほど、隣人は選べないものだ。

キリスト教の教えて隣人を愛せよという言葉ある。

この教えってもう基本無理難題でしかない。

人は予期せぬ隣人に対して色んな感情が沸き起こる。

基本、プラス思考な私でもあのおじさんを

どんな修行をしたら愛せるのか考えさせられた帰り道に

聞いた曲がこちらっす。









基本なめられたらなめ返してきたけど、

そんなことをしないでもいいくらい強くなりたいっす。

今から小娘卒業飲みでもしますxxx








12月25日(土)までオンラインショップでクーポンを使うと

15%OFFになるみたいです。

自分にクリスマスと題して除いて見てくださいね。

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2021年11月30日火曜日

DEAR:GREAT HOLIDAY

先日久しぶりに絶望の朝を迎えた。


友人と3時間音楽漬けで普通に飲んでいたら


楽し過ぎて調子に乗ってしまい


(おばあちゃんの遺言が調子に乗るなと言われたのを思い出す)


どうやって家に帰ったかも分からず、


朝起きたら、生まれたての状態で毛布に包まっていた。


頭が酷く重く、もう自分に優しくしてくれるのは


バファリンだけだわと思い水で流し込み、そのままシャワーを浴びた。


窓から強めの朝日が差し込み、水しぶきで虹を演出してくれた。


私はこの瞬間がとても好きだ。


最悪の体調の中に垣間見えるご褒美のような光景。


(他にも最悪の状況は揃っているけどここで言えないので割愛)


これが見たくて絶望の朝を迎えたがっているのかもしれない。


こんなになるまで飲んだのは祝ってくれる人がいたから。


そう、この絶望の朝を迎えた日に私は歳を一つ重ね


辛い思いをしながらアトリエに向かったのでした。




朝起きた時の顔はこんな感じ。




この話を母親にしたらすごく笑ってくれた。


怒らずに笑ってくれるなんて存在として最高っす。


こんなヒッピーな人生を送らせてくれて感謝しかない。








最近はめっきり寒くなった。


天気の話するといきなりよそよそしくなるのはなんでだろう。


大陸から吹いてくる風は冷たく、


毎年今持っているものだけで冬が越せるのか心配になる。


そう、もう12月だ。


年末になると良いこともあるけども悪いことも起こる。


自分より強い相手や権力に戦うこともある。


そういう時に人は長い物には巻かれろという。


自然に生きると自分より強いものに従って生きることが


楽だったり、面倒くさくないのは分かってるけど


実際どうでもいいし、そんな長い物には巻かれるより


巻いた方がいいでしょ。


そう、、、人は長いものが好きなようだ。







ということでKOTONAのオンラインショップでは、


【DEAR:GREAT HOLIDAY 】と題しまして、


今の季節に最適なマフラーを販売致します。


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詳細はオンライショップにて。


サンプルを作って巻いて見たら想像以上に


温かく軽かったのと、差し色としてのアイテムに丁度良かった。


誰かに贈りたいけど自分にも欲しい。


勝手にお揃いにしてしまっても。。


と色々妄想してしまう商品です。


皆様のホリデーが少しでも温かく楽しい時間になりますように。












2021年11月17日水曜日

星空のリボン

アトリエの暖房がたまに勝手につく。

タイマーをかけてる訳でもないし

誰かがつけてくれている訳でもない。

寒そうな私を見かねて暖房さんが優しさを出してきたのか

普通にポンのコツになったのか。

優しい人を見つけたら暖房ってあだ名つけそうっす。









今年も11月17日のあいつの日になった。

毎年この日になると胸がぎゅっとなる。

少なくとも過去6年間はこの日は晴れだ。

というくらい空を意識しない訳にはいかない。

仏教でもキリスト教でもないけどこの日ばかりは

神様仏様に晴れにしてくれて有難うと思う。

単純に11月って降水確率低めだからお礼を言うまでもないけど

お礼を言う理由が欲しいだけかもしれない。











去年の今頃はミュージックバーで一人泣いていた。

駆け込むように入り、ギネスをパイントで頼み、

届くまでの間、煙草に火をつけて1杯目は何も喋らず

というか喋れない状態が続く。

魂が少し遅れて、到着するのを待っている感じだ。

その時間に耳に入る曲ってすごくもどかしい。

一方で音楽と他の客の会話が

自分の存在を誤魔化してくれるようで有難く、

そんな時間を一人楽しいんでいたりした。






今日はメルカリで落としたStevie Wonder'sの

ミュージックエイリアムのレコードが朝届いていた。

このアルバムのRibbon in the skyがたまらなく好き。

赤い糸という意味の恋人との曲なんだけど、

今年はあいつにこれを送る。












証明






2021年11月3日水曜日

条件

B'zを好きな男性と付き合ったことがないんですが

皆様はございますでしょうか?

最近なんとなく観ていた音楽番組でB'z特集があって

ボッーと観ていたら当たり前だけど今まで興味がなかったせいか

何やらちょっと面白くなってきて、どっちかというと

もっと知ると好きになりそうで怖くて観るのをやめた。

どうやらB'z好きの男性はロマンチックボーイな傾向なのか、

なんか歌詞を読んだら眩しすぎて

ギターの松本さんみたいにサングラスしながらじゃないと

眩しすぎて、暗闇族としてはもうお腹いっぱいですわ。








休みの日にアトリエに行くとケーキ屋に寄っている。

夫婦で経営していて、どのケーキもこだわりを感じるし

有名ではないけどとても美味しく気に入っている。

私のおすすめはシトロンタルト。

多分レジの奥さんからはこいつシトロンしか買わないなって

思われてるくらい結構買っている。

しかも休日なので自分だけのために1個しか買わないから、

こいつ一緒に食べる人いないんじゃないか、

ケーキ屋で1個しか買わないケチなやつがいるな、

しかもおまけのお菓子ももらってくれないしな。

みたいな色々な妄想がありながらもフルシカトで

(恥ずかしいから無愛想に)通い続けて1年。





今日もシトロンタルトを買いに行った。

会計が終わり、奥さんが「実は、、」

と言いながら手紙を渡された。

「年内で長野に移転することにしまして、、

勝手ながらうちのケーキにご好意を持って頂いておりましたと

感じていたので、手紙を書きました」と。

いつもすごい丁寧に接客をしてくれていて

少し過剰すぎるから倦厭していたけど

おいおい、待ってちょうだいよ。

少し会話をして、アトリエに戻りコーヒーを沸かしながら

その手紙を開いた。





夫婦だけで運営できる規模での、納得のいく仕事がしたい

と志して、この地にで頑張ってきたけど、

街の表情が変わり、人が変わり、自分たちの方向性と

変わってきたとの内容だった。

新しい土地での挑戦や、お店を閉めるまでに

買う人のためケーキのスケジュールも書いてあった。

その手紙の内容はとても真摯で、

正直ここまでするかと感動した。

たった一個しか買わない無愛想な客なのに

ケーキを食べて目頭と胸が熱くなった。








人は自分の条件で、好きか嫌いかをジャッジする。

好きとか嫌いの感情はベクトルは違えど同じ熱量なので

ほぼ同じことだと思っている。

人を好きになることはまるで条件と付き合うことのようだ。

問題はいつだって好き嫌いの感情の外で起こる。

まるでB'zを聴いてる男性を好きになってしまうように

愛って面倒くさいし、意味わからないし

どうでもいいけど、世界が広がることらしい。








今日は寝る前にイチブトゼンブ聴いて寝よう。






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2021年10月11日月曜日

配られたカード

 最近週1くらいで大富豪をしてる。

場所を提供してくれる友人宅では

ある日は皮から作ってくれるタコスでもてなされ、

ある日は手の込んだスパイシーなカレーでもてなされ、

だらだら飲みながら家主たちよりも寛いでいる。

縛りいっぱいのルールの中、

いかにカッコよく上がれるかを考えている。

一番を狙っているんじゃない。

美しくて気持ちのいい上がりを目指してる。





タコスの皮はこう作るっす






縛りというルール(魔法カードとも呼ぶんでしょうか)

はある方が面白い。

制約があることで制約を利用して楽しめるから。

性格の悪い私は強いカードで綺麗に勝つよりも

弱いカードで、相手を追い込んで(いつもすんません)

勝つと拳を握りしめてガッツポーズする。

ガッツポーズって普段の生活で中々しないじゃないですか。

記憶に残ってるガッツポーズといえば、

知らない人に○○万円振り込んでしまって、

色んな手続きをして(半諦めつつ)、

忘れた頃の3ヶ月後くらいにふと戻ってきた時に

拳を後ろから溜めまくってガッツポーズしたくらいだ。

むしろ大富豪はガッツポーズがしたいから

やっていると言っても過言ではない。






さっき、友人のpodcastの収録に笑屋として参加してきた。

ファッションをテーマにしていて、

今回は映画が公開されているマルジェラについてだ。

2時間半くらいの収録中、

がっつりトークに参加した。(もうほぼ乱入だよね)

マルジェラどうこうは後日podcast聴いてみて下さい。

会話の中でのキーワードで「コンセプト」がある。

パリのマルジェラのお店で友人が店員に向かって

マルジェラって何ですか?みたいな質問をしたら店員が

「マルジェラはコンセプトです」

と言われたと。笑






コンセプトって何だよ〜ってお方がいたら調べてみてね。

簡単にいうと概念やベースとする考えといった感じかしら。

まぁマルジェラって本当そういった意味でガチガチの

コンセプト縛りがいっぱいある。

しかしそれだけじゃないよね〜みたいな話で盛り上がる訳ですが、

何かを作る上である程度のコンセプトは必要だと思っている。

何もないというのがコンセプトでもいい。

それがどんなコンセプトでもそれを応用してやるしかない。






ファッションブランドってたくさんある。

色んなコンセプトを持って提案している訳で、

今はそのコンセプトが着てくれる人と離れ過ぎるとよくない傾向だ。

どちらかというと、共感や親近感といった近いものがある方が

受け入れる方としてはいいのかもしれない。

作り手はただ作るだけの時代から

方やアイドルのように、方やアーティストのようになってて、

物書きのように淡々と書くだけでは響かなくなる世の中みたい。











みんなとお別れした後にスヌーピーの名言を思い出す。


ルーシー:

「時々、私はどうしてあなたが犬なんかでいられるのか不思議に思うわ。」

スヌーピー:

「配られたカードで勝負するしかないのさ、、

それがどういう意味であれ。」











秋の風が沁みるっす。















2021年9月25日土曜日

For my friends


2022SSの展示会がスタートしました。

人と話すと頭の中に風が通るようで気持ちいい。

展示会中にとあるバイヤーさんとの話。

日本語を改めて勉強しているとのことで、

日本語の美しさや、難しさ、響や、変化のことなど、

そして敢えて使う言葉や使わない言葉、

今っぽい言葉や目上の人に使う言葉など

学ぶことで普段意識しようとしてないことに

できるだけ綺麗な言葉で使いたくなると。

略語やフレンドリーさといったものの良さとは別の

日本語そのものの楽しみみたいな興味深い話だった。











少し前に効率化や便利の話をしたけど、

言葉も同じだなって思った。

興味を持ったことを調べて面白くなると

より一層そのことが好きになる。

そして効率化されたものや便利なものが

なんか響かなくなるというか、

面白みが半減しているというか、

できるだけより良いものを選択したくなる。

深みを感じるものや愛着が持てるものに

学びを通して人間は惹かれるんだなと思う。






これはどの分野も同じことが言えるはず。

大量生産、コピーされた服に覇気を感じない。

こだわり抜いた職人や審美眼を持つデザイナーによって

作られたものは学びという知識を通して響くはず。 

学ぶことの楽しさを信じたいっす。

無駄なこと、美しこと、人間味があることを

私も届けたい。












「 For my friends 」

今シーズンのコレクションのコンセプトにした。

 いつもコレクションをスタートするにあたり

今の世の中にあって欲しいものを考えるようにしている。 

それは思想であり雰囲気であり人であり、

つまり何でもありである。









「人生を楽しくしてくれるのは人との出会いだけど、

さすがに誰でもいいという訳ではない。

なんと言っても面白い人との出会いに尽きる。

知識はいらない。お説教もいらない。

いつも人の知らない物語を聴かせてくれるとか、

単純に顔が面白いとか、急にスキップし始めるとか、

とにかく面白ければなんでもいい。

今の私たちに必要なのは、いわゆる有益な人なんかではなく、

一見したところ無駄に見えるような人たちとの交流ではないか。

役に立つ人はいらない。

面白い友達がいればいい。」






これはとある小説の一文。

まさに私が他人から友人になる時に思うことだった。

面白いというと語弊かもしれないが

人間の感覚としてすごく大切だと思っている。

今回は“For my Friends”というコンセプトのもと

大切な7人の友人に向けてブラウスを作った。






それぞれの友人の特徴やスタイルに合せてデザインを

考えていく中で、知らない誰かにももしかして

少しだけ共感することがあるんじゃないかと思った。

フォルムやネックのつまり具合、生地の選び、

刺繍やムードは、ブラウスに向き合うこというより

友人と向き合うという作業だった。

そんな大切な友人に向けたコレクションを通して

複雑な世の中、シンプル生きるお手伝いをできたらいいなと思う。










明日から二日間、コレクションをフルラインナップで

ご覧頂けるのでお散歩がてらに

是非お立ち寄り頂けたら幸いです。







【日時】

東京都渋谷区恵比寿1-23-21 
ヤマトハイツ2階  space05
恵比寿駅より徒歩5分

9月25日 (土)   12:00〜19:00
9月26日 (日)   12:00〜18:00
















2021年8月26日木曜日

ささくれちゃん

夏の通り雨の冷たさに

焦る訳でもなく、ただただ天を仰ぎ

今の自分の状況に笑ってしまう。

大好きな映画、ショーシャンクの空にのシーンで言えば

脱獄し自由を手に入れたラストシーンの状況だけど

真夜中の時間帯、帰路を歩く私には

この雨はお風呂の代わりにならんかね?くらいの

心に余裕のない日があった。











多分こんな日は1年に1、2回やってくる。

自分の力じゃ及ばない闇が迫ってくる時。

昔の自分なら学校を勝手に休んで映画観て栄養補給してたけど

今それをしてしまうと、仕事をサボった綺麗なしっぺ返しがくる。

休憩は何もしないんじゃなくて、

爆走しながらウィダインゼリーを両手で持って飲むみたいな

よくわかない汗かきな大人になってる。

楽しいし、ビールが美味しく飲めるから全然大丈夫だけどね。








蒸し暑い午後、ふと北川悦吏子脚本の常盤貴子と豊川悦司のドラマ

「愛していると言ってくれ」を思い出した。

内容は割愛するけど、26年前の恋愛ドラマでとにかく豊悦が眩しい。

あんな綺麗な男性いたらそりゃ好きになるよね。

という話じゃなくて、ドラマのタイトルの

「愛していると言ってくれ」の方が気になった。

愛していると、愛してる。

"い”  があるかないかの違いなんだけど、調べたところ(暇か)

ただの"い抜き言葉"だった。

けど無駄に考えてしまう。

普通に自分が発言するとしたら「愛してる」と言いそうだな。

なぜ「愛している」にしたのか。。

愛しているの方が現在進行形に感じるからか、

ちょっと改めて正々堂々言おうとしたら

相手と自分の距離が結構あったのか、

相手への強い願いを込めてなのか。。

と無駄な想像をしてしまう。

それだけ、あのタイトルは後ろ髪を引っ張るいいものだなと感じる。













気になる、気になってしまうって本当すごいことだなって

普通に生きてると思う。

気にならなくてもいいことはいっぱいあるけど、

自分の感覚に触れるささくれのような物や事は

じっくり取り組むことが肝心なのかもしれない。

物事を完結するためには、才能や技術よりも

時間の熟成を信じて自分の思考と真理の歩みよりの

気質というか性格が大切だったりするのかな。

そういう意味でささくれって大好き。







リア充な人よりボロボロの子犬のように傷ついてたり、

大きな器だけど思いっきりひび割れてる心の持ち主だったり、

いちいちいちゃもん言ってくるより失敗を笑顔で見守ってくれたり、

そんな戦場を駆け抜けてきたような人っているよね。

その人は紛れもなく私にとってはささくれちゃんだったりする。

人生を楽しくしたいから、ささくれを大切に見守りたい。












追記


先日the rolling stonesのドラマーのチャーリー・ワッツが亡くなった。

ストーンズに興味なくてもいい。

涙が出るほど綺麗な夜明け、

もしくはすごく嫌な朝に、この曲をイヤホンで聴いてみて。

チャーリーっぽくないと言うのは変だけど

ストーンズのチャーリーとは別物で本当かっこいい。

去年の秋に友人と朝方に爆音で聴いた。

最初に聴いた時すご過ぎて放心状態だったのを覚えてる。

優しくて強いコーラス、ベースのアレンジ、訳の分からない展開、

そして後半の畳み掛けるようなドラム。


かっこいい音楽って本当正義だな。

















2021年8月10日火曜日

バラで囲まれたい

 夏の夜ってのは怖いもので大声で歌いながら歩く人が多い気がする。

ビールが美味しいからか、気持ちよさそうに歌いながら歩く姿は

ほぼララランド状態。

さっき目の前の女性が松田聖子のSWEER MEMORIESを熱唱してたから

忍足で近づいていって聴いてたら妙に上手で、胸が熱くなって

アトリエに戻ってビールを一気飲みした。









アシスタントの子とお昼を一緒に食べている時のこと。

「宇宙に行くのより、どこでもドアとか作って欲しいですよね」

という突拍子もない発言を投げられた。

「時間の流れが早過ぎてこのままどうなってしまうんですかね」

みたいな哲学的なことを言われ、チキンパイをもぐもぐ食べながら

それとない答えを考えていた。

パッと思いついたのはコンコルドだった。





コンコルド懐かし〜!

って思った方はある程度の年齢いってますね。笑

コンコルドは超音速旅客機で当時通常の倍の速さで

運行していたフランスとイギリスの共同開発された

1960年台に生まれだ飛行機っす。

このフォルム見たら一目瞭然。

めちゃくちゃかっこいいし、速そうでしょ?




※この先端とかエモい




飛行高度が5万フィート以上。

簡単にいうと地球が青くて丸いのがはっきりわかるレベルで、

チケットがめちゃくちゃ高額だったらしい。

数時間、未来というか異世界の経験ができるとみたいな考えだと

今なら安い気がする。




なくなってしまった原因は財政的な面と事故が主な理由なんだけど、

ロシアとアメリカのプライドの戦いや、

政治と国のしがらみも原因だった。

決定的なのは燃料消費が半端なさすぎて環境的に問題になったこと。

なんか今の時代の問題と一緒だよね。

科学は未来への好奇心で、そういう人間の馬鹿げた欲で

3歩進んで2歩下がって、

その一歩の幅をどれだけ広げて次に繋げることがきるか〜みたいな。




というコンコルドの話は置いといて、

私はどっちかというと効率化が苦手。

効率化しても人間は時間を持て余し生きる楽しさを忘れてしまう

と極論思っている。(暇と退屈の倫理学の考えから)

時間の流れはいくつものパラレルワールドという思考で、

あの時のあれ!今のこれ!といった感じで全て切り離して生きたら

流れを気にせず今を一生懸命生きていけるのではないかと思ったりする。




嫌なことは効率化してはいいと思うけど、

してはいけない自分が生きる上で大切な部分をしてしまうと

只々つまらない人生になりそうだ。

「私たちはパンだけではなく、バラも求めよう。

生きることはバラで飾らなければならない。」

といった哲学者の國分功一郎さんが言ったのを思い出した。





休憩中に買った花、ポチッたレコード、

海外のオークションで落とした置物、

友達が送りつけてきたオリジナルの曲、

イチヂクとブルーチーズのサラダ、

今日も人生はたくさんのバラで囲まれている。

いや厳密にいうと、自らバラを買って囲んでいる。

時間が足りないよ〜






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2021年7月19日月曜日

心を掴むもの



2000年のraf simionsのピタピタロックTを着てたら


すれ違いの男性にそのTシャツ譲って欲しいと言われ、


おいおい新しいナンパの手法だなって思っている蒸し暑い夏の始まり、


皆様いかがお過ごしでしょうか。


そのTシャツは学生時代、男友達が痩せたら着るから


それまで持ってて言われ、


そのまま闇の世界に消えてしまったので借りパクしているもの。


15年前のことだからもう時効だよね。


声掛けてきた男性はどうやら古着屋さんで


この頃のrafのものを探しているということ。


いやいや転売するやないかい〜!と


突っ込んで笑顔でお断りした。






どうだ、ダサいでしょ。











先日、インタビューされる機会があって


おしゃれを楽しむためには〜みたいな質問があった。


心の中では何だこのセンスのない質問、


マジで知らんがな、、みたいな悪い自分が出てきて


そもそもおしゃれって何ですかね?と逆に質問しちゃったり、


○○するために〜なんて言葉で動く人間に何かなっちゃだめよと


自己啓発本が大嫌いな天邪鬼な私は


おしゃれなんてぶっちゃけどうでもいいし、


おしゃれかおしゃれじゃないかでジャッジするなんて小さすぎるし、


楽しむなんて好きなもの身につけてたらそりゃ楽しいわよ


みたいな舐めダルマばりのラップを刻もうとしてた。









少し冷静になって、インタビューが文字化された時に


すごくつまらないインタビューになりそうだなと想像する。


というのもパワーワードがない文章ってもう


おかずのないご飯みたいなもので


ちょっと待てとなる。










一周回って思いついたのが、


「ファッションが好きならお金を使った方がいい」


ということだった。


そりゃ安くても可愛いものはこの世にいっぱいある。


安さを否定する訳じゃなくて、


経験からするとそれなりの価格がするもの、


高いものっていうのは理由がある。


昔買ったアライアの牛革のジャケット(高かった。。)とか、


当たり前のかっこよさも何だけど、


明らかに時間と手間と職人の技術がこもってる。


そして着ると頬が自然にゆるむような多幸感と着心地に包まれ、


無敵なような気分になる。


今でも着続けているし、70歳になっても似合っている自信がある。


このジャケットとどう歳を重ねようか。


このジャケットに似合うものは何か。


とういかこのジャケット着れば何でも大丈夫じゃない?


みたいな気持ちの広がりがすごい。


気持ちを広げてくれるのってそんなに出会えないから


出会ったらもう運命だと思った方がいい。







しかし買うときは値段見てウム、、とひよったのも覚えてる。


当時私は清水の舞台から飛び降りる覚悟で買った。


飛び降りた結果、一緒に生きていくパートナーを見つけることができた。


まぁ一緒に生きていけなくても、自分の中でこのジェケットが最高!


という価値を築くことができた。










話を戻すとおしゃれってワードがもう小恥ずかしい。


もう何着たっていいんだよ。


今を生きるのにマックス楽しめる服を着たらいい。


明日死ぬと思って服買って見て欲しい。


死なないでマックス最高(意味わからないな)を掴んで


とりあえず気持ちを作ることが


ファッションを楽しむことに繫がるはず。









と言いながら今日は蚤の一で3ユーロで買った


おじさんのようなワイシャツを着ている。


サイズ感いいし、着心地いいし、お気に入りな一着。


それでもいけてるなと思うのは選んだ自分に


自信があるからかもしれない。


あと今日は父とお昼をするからバランスを考えて選んだ。


お蕎麦を食べながら父が


「結婚するなら1億円くらい持ってた方がいいぞ」


とボソっと言われ、お箸が止まった。


当分結婚できなさそうっす。











野村訓一のラジオで結婚するときのおすすめの曲されてた


fishmansのいかれたbabyを夏の夜に。


訓一の7月11日の回はfishmansの愛でいっぱい。










今着れるアイテムいっぱいあります。


オンラインショップを覗いてみて下さい。


清水の舞台ほどではない高さだけど、


気持ちを作るものいっぱいあります!






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Feeling good

ラフォーレ前の交差点で帽子から靴まで 全身ピンクの装いをした 金髪のギャルおばさんが ラジオ型のスピーカーを右肩に背負いながら 優里のドライフラワーの曲に合わせて全力で歌い 練り歩いてた横を通った時に、 あぁ東京に出てきて良かったなと 心が軽くなる のは私だけでしょうか。 東京の...