2020年10月25日日曜日

安いラッキー

何で買い始めたのか分からないが

毎週スクラッチの宝くじを買っている。

今まで宝くじを買う人はお金をドブに捨てている

お金の価値が分からないアンポンタンだと思っていた。

購入金額は毎回1000円。

窓口のおばちゃんに1000円を渡し、アトリエにつくと

掃除をしてコーヒーを湧かしてからデスクにつき

宝くじを広げコインでゴシゴシとこする。

仕事しなよって感じだよね。









1ヶ月続けて感じたことはただ一つ。

テンションが少し上がるということだ。

なぜなら1000円買って、だいたい1400円とか2000円とかになる。

もうそんな小さな喜びをゲットし、朝スタートしてる。

気持ちコーヒー代を貰いに行く感覚かと。




宝くじのことを人と話してる時の事。

1等とか(1億円とか3億円くらい)当たったらどうする?

みたいなしょうもない話をしていると気づいてしまった。

例えば家が欲しいとか車が欲しいとか時間が欲しいとか聞くと

いやいや、それ頑張ったら手に入るもんじゃないのかい?と。

何を手に入れるにしても、本当に欲しいものって人は手に入れるために

工夫をしたり努力して手に入れるけど、

そこまで至らないのはたぶん本当に欲しいのではないなという結論になる。






あとコンスタントにお金を稼いでないと一瞬でなくなってしまう。

一瞬でなくすような気持ちのよい使い方ならいいけど

(人のために使うとか、アート作品買うとか、競馬に全部懸けるとか)

お金持ちの感覚になってしまって、少なくなってしまう過程も気づかず

身の丈に合わないチグハグな感じになって全てを失いそう。

よくある宝くじに当たった人の破滅の話。






スクラッチの良い所は1等の当たりの額が少ないこと。

100万とか200万とか。

良い意味で夢がない分、安いラッキー感覚を味わえると思ってる。

(イケメンに会う確立より高いよ。)






そんなグチグチ言ってる私も大金が当たったら

一応何が欲しいかなと考えてみた。

性格が悪いとよく言われるので「良い性格」が欲しい。切実に。。

お金で買える(変わる)んだったら教えて欲しい。

全力でそこに投資したい。

じっくり考えて手に入らないものが思いついた瞬間、

植木に水でもあげてみる。






今月末に引越しするけど引越し作業が嫌過ぎて

こんなしょうもないブログを書いてしまった。

今からレコード屋行ってディグってこよう。

良いレコードに会えるかな。

秋の夜に誰かに音楽をプレゼントしたい。










WEB SHOP






https://kotona.official.ec/






2020年10月11日日曜日

空が綺麗だから

先日いつも行くバーに友人を連れて行った。

とあるスタッフがアダムドライバーに似てるから

見に行こうという完全な悪ノリだった。

そもそもそのバーには一人でしか行かないから友人を連れて行くのは初めて。

しかも二人も連れて行く。

ろくに夜ご飯も食べずに11時頃タクシーに乗り込み

雨上がりの246を飛ばして向かった。

道路が雨後で濡れていて、反射して何だか綺麗だなと感じる。




二人とは仕事終わりにアトリエの下の中華や近所の居酒屋に遠慮なく誘って

ただひたすらご飯を食べたり、少し下世話なことを話したりする。

何より作り手としてどちらもリスペクトしている。

(何をリスペクトしているかは読んでたら恥ずかしいので割愛)




お店に入るとスタッフが驚いていた。

皆、友達いたんだね(ニヤニヤ)って声かけてきた。

それだけ一人でしか行ってないところである。

友達いるわ!と思ったけど隣の友達が

「友達って聞かれると自信ないよね」って。

おいお〜い!ってなったけど実際そうだわ。

お店の力もあって二人とも音をくらってた。

単純に自分の好きな空間を楽しんでくれて嬉しい。

終電も見送り、ただただお酒と音楽を閉店までくらう。

この辺でもう友達でも友達じゃなくてもいいと思う。




一人の友達が心が解放されたようで泣き始める。

おいおい、もうそっち側にいってしまったのかい。

泣く理由なんていらないのが音楽とお酒の醍醐味だけど、

一回目で早過ぎて、その姿にひらすら笑ってしまった。

閉店の時間がきてとりあえず二人をタクシーに送る。




お店の人に挨拶をしに戻ったらそのまま朝まで音楽を聴いていた。

そろそろ帰るかとなったらスタッフの一人が一緒に帰ろうとなる。

ドアを開けると朝日が眩しい。

ビルから流れる少し冷たい風が心地いい。

雲の隙間から段々光が射してくる。

途中お寺で老人のラジオ体操の集団を突抜けお参りをする。

何をお願いしたのか忘れてしまったくらい、たいした事のないお願いをし、

境内を過ぎ門をくぐると開けた景色が広がった。

綺麗過ぎて、涙がでた。

ただのうろこ雲だった。

あまりにも圧倒的だったので写真を撮る。




お店の人と別れて、しばらくその空を見上げていた。

早起きは苦手だけど遅くまで起きていたらこんな景色に会えるんだと

小学生並みのしょうもない考えに我ながらぽかんとなる。

そして写真を好きな人に送りつけて寝る。

空が綺麗だからと送って、起きた時にしょうもない写真だったなと

後悔して一日が始まる。




















2020年10月1日木曜日

愛があればなんとかなる




愛があればなんとかなる。
そんなことを願わずにわいられない時代。
どうしたものかと、澄み切った高い空を仰ぐと
繋がっている世界が自分しかいないのかもしれないと
少し勘違いしてしまいそうだ。
基本的に人間は孤独で生まれ孤独で死ぬ。(と思っている)
なので誰かと一緒にいれる瞬間というのは本当ラッキーチャンス。
有り難い〜と思いつつ、ラッキーが続くと甘えて勘違いしてしまう。
少しくらい甘えさせて欲しいけど、そんな世の中甘くないから笑える。







最近は作ったもののリアクションに対して色々考えさせられる。
着心地やシルエット、提案など様々なポイントが繋がって
初めて買うかどうかのステージになる。
というのは百も承知だけど、それって「今」という時間軸が前提のお話。
もちろんファッションっぽくて大好きな部分でもある。
しかし大人になると、というかある程度スタイルが決まってくると
今という時間軸ではなくて、服を寝かせてもある瞬間着れたり
長く愛せたり、一緒に戦ったりとそういう軸で考えてしまう。
だから今着る用の服じゃなくても、その服の時間軸を長く考えて
モノを評価する方が個人的には好きだし、
私の服を着てくれるお客様はそんな風でいたら嬉しい。






昔とある人が言った言葉を思い出す。
「ファッションで病気治せるからね!」
おいおい、何言ってるのこの人。
それを聞いた当時は半信半疑だったが、今は共感しかない。
昔アシスタントをしたところは薬のような服を作っていたし、
好きなブランドの服を見返すと服がいいというより
ブランドの信念を纏っている感じで心が強くなれる。
もうそんな服しか作る意味ないと思ってしまう。






信じるのではなく疑わないこと。
まるで浮気をしてるカップルへのアドバイスのようね。
人の見ないところを見たり、バカみたいにまっすぐになること。
簡単なようで、これが一番難しいからここに残しとこう。
秋の風がうなじに沁みるわ。









WEB SHOP





https://kotona.official.ec/















Feeling good

ラフォーレ前の交差点で帽子から靴まで 全身ピンクの装いをした 金髪のギャルおばさんが ラジオ型のスピーカーを右肩に背負いながら 優里のドライフラワーの曲に合わせて全力で歌い 練り歩いてた横を通った時に、 あぁ東京に出てきて良かったなと 心が軽くなる のは私だけでしょうか。 東京の...