2017年12月18日月曜日

何もかもある

マラケシュ滞在5日目。
社会的な条件から切り離され
いつの時代に生きてるのか分からなくなり
縦社会ならあっという間に
底に落ちてしまっているような人間になりました。苦笑


東京やヨーロッパの独特な張りのある空気でもなく、
東南アジア系のゆるい空気でもなく、
アメリカ大陸の陽気さでもない、
ヘビー級のノスタルジック土着性100みたいな感じ。


たぶん現代のマッハ級のスピードの進化に
ちょっとお疲れ様的な達観した方は
3日目くらいからモッロコの良さを感じるはず。








今回はYves Saint-Laurent展がマラケシュで
開催するというのを3年前に耳にし思いを募らせて足を運びました。
その前に、サンローランが愛したマジョレル庭園に。
ジャック・マジョレルという人が亡くなり、
サンローランが買取り綺麗にお直しをした愛情溢れる空間。





入り口の竹薮の登場は笑ったけど、
それからはサボテンを中心とした草花の庭園が広がる。
強い太陽光がサボテンの幾何学的な形状を地面に映し出し
一種のアートを作り出している。
そしてモロッコの超絶暑い夏を思うと
この庭園はとても涼しげで、何とも言えぬ気が良く感じる。
パリからの全てに逃避する所として、
ここは彼の落ち着ける心の拠り所だったんだろうな。




人は誰しも拠り所的なものが必要というのを友人と話していた。
それは人によって本当色々(宗教やお金、占いやお酒とかね)。
少なくとも何かを生み出す人間は
何かと戦い、分け分からず走り続けているから
心を鎮めることができる落ち着いた場所を必要としていて、
自分だけの特別な場所を作れたなら
とても幸せなことだと思う。





そんな事を思いながら、
サンローランのパートナーであるピエールベルジュによって
マジョレル庭園の隣に作られた新しいミュージアムへ。
モロッコの赤土の色を基調に
建築家スタジオKOの手が加わったモダンでスタイリッシュかつ
周辺の風土を生かした恐ろしくかっこいい建物に。



なんだろう、、この圧倒的な征服感。笑





中は残念ながら写真NG。
ここマラケシュはサンローランとピエール二人が
愛した土地ということもあり
一層愛が溢れる空間になっていた。


そんな訳でモロッコではただただ街を歩き回り、
ミントティーを飲みながら
あぁ今日も天気がいいな、
みたいな時間を噛み締めたのでした。









2017年12月13日水曜日

マラケシュへ

パリで大好きな友人と会う。
彼はとってもハートフルでチャーミングだから
会うと心から安心する。
学生時代からの旅仲間だけど、
今回は仕事があって行けず
これが大人になるということなんだと感じる。


彼の友人と共にマレ地区へ食事に。
友人2人とも初めましてのはずが共通の知人がいた。
彼と同様チャーミング過ぎる2人と
おしゃべりが止まらずワインが進んだ。
外国で偶然会えた人のお別れって
なんでこんなに名残惜しいのか。





そして一人モロッコのマラケシュへ。
着いたら極寒と豪雨。
夏のモロッコあんなに暑かったのに。。
市内までのタクシーを見つようと
タクシー乗り場に向かう。
とりあえず運転手が10人くらい集まって荷物の引っ張り合い。
私のために争いはやめてくれなどと言う暇はなく、
一人のおじさん運転手が俺が救うばりの優しさを見せたの
その人について行く事に。


ホテルまでの細い道には入れないからと手前で降ろされた。
因にこんな道で夜は真っ暗。




異国+豪雨+夜っていうのは
もう果てしなくこの世の終わり感がしたよ。
若かったら泣いてたな。
一日目は疲れていたから死ぬ程ぐっすり寝た。




朝起きて晴れたのでフナ広場とメディナを徘徊。
木漏れ日とおじさんの勧誘で溢れるスークで
何かないかなと思いながらさまよう。




同じような物があるから買う気がなくなると
初めは思ったけど、
実はお店ごとで微妙なオリジナリティがあって、
欲しいと思ったものはそこで買わないと他ではない。


ホテルの部屋にスリッパがなかったから
バブーシュを買おうとしたら無駄な拘りがでて
好みの物を買うまで3時間スーク内をさまよった。
段々目が肥えてきて
いいバブーシュを手に入れて満足。







宮殿に行く途中の腕組み老婆達。
ターコイズブルーっていいな。





アルガンオイルを擦っているところ。
ローストしたアルガンを食べさせられて
不味すぎてお口が終った。






クトゥビーヤ・モスクの
夕日が綺麗過ぎて泣けた。



2017年11月18日土曜日

この時代だからこそ


11月11日に沖縄の那覇市にてショーを行いました。
何で沖縄?と誰かに会う度に質問されたので
答えるのが面倒になってspring/summerだから♡
といった適当な回答をしていたのですが今更申し訳ない。


初めは前回の渋谷でのプレゼンテーションが
“フライト”といのもあって
このままどこかに飛びたいっていう気持ちと、
沖縄の“土地の優位性”に魅力を感じて
色々な方を巻込んでショーを行うことを決めました。
高等遊民的にはどこでも行くよね。



そしてもう一つは、見る人が限られるショーは
今やSNSの力で見てない人でも見た気分になれるものに。
ショー自体が持つ一瞬の強さでさえも
生で見ている人達はスクリーン(iPhoneで撮りながら)を通して見るような、
スクリーン上の出来事になりつつあるのを何だかな〜と思ってました。


この影響を考えると都市に限らず面白いことがあれば
チャンスがあるかなって感じで、
逆にどこでも一緒じゃんみたいな。
寧ろ都市でなかったら地域性を生かしつつ、
その土地の人たちとコミュニケーションをして
新しい繋がりを独自で開拓する事がとても大切なのではと。

少なくとも沖縄の出会いはそれを感じることができました。











トークショーを行った際、
女子高生の質問が
「何で人間は装うのですか?」
この質問は胸を打たれました。
こんなレベル高い質問、東京で聞けないよ。。
できるだけ私の装うとい概念を伝えたけど
伝わったか不安マックス。



とはいえ、沖縄でもらった精神を次に繋げて行きたいです。



thank u ASHU♡



photo by Takao Iwasawa


2017年10月15日日曜日

無心に



最近やりたいことに忙殺され

カレーと餃子だけが心の支えでしたが、

どこかに行っていた私の心は戻ってきまして

何を勘違いしたのかTSUTAYAでDVDを5枚借りてみたら、

1枚も観ずに返却をした今日この頃です。










そんな中、何か無心になりたいなと思い

手に取ったのが紙粘土。

最後にいつ触れたのか記憶になく、

パッケージを開けたものの

何を作っていいのかわからず

コネコネすること2時間。

鳥を作ってみたり餃子を作ってみたりw




ある瞬間立体を作るってめちゃ難しいことに気づくんです。

横からは鳥でも上から見ると何かぼてっとしてて

生命が宿ってないみたいな。

たぶん私の頭の中で鳥を3Dに捉えてなかったからなんですが、

そんな3Dとか考えているうち3Dプリンターの存在を思い出し、

立体を作るのを一瞬で放棄しました。





それからは絵の具を混ぜて

千歳飴みたいなよく分からないものをつくり続け1時間。

飽きることなく進化し続け、

千歳飴をプレスしだすと

あれ、何かいいかも!

みたいな瞬間がきて、、、

それがこれ。
















これに行きつくまで5時間。

練って練って練りまくった結果がこれ。











そんなこんなで来週から展示会です。

皆様どうかお誘い合わせの上、お茶でもしに遊びにいらして下さいね。













【日程】
10月22日(土)~10月23日(日)
10月24日(火)~10月29日(日)

【時間】
11:00~20:00

【会場】
東京都渋谷区神宮前3-38-11 原宿ニューロイヤルビル601
※前回と同じ場所になります。
1階がORGANIC TABLE BY LAPAZ
外苑前より徒歩6分
表参道駅・明治神宮前駅より徒歩10分
   







































2017年9月23日土曜日

ブランド名

秋分の日。

何の日?
といいいますと、昼と夜の長さが同じになるという
天文学的にはとてもロマンチックな日でございます。

天皇系の方々が、霊を祭ったりしたのが由来らしいですが、
その流れでお墓参りとかがあるんですかね。

彼岸花が一面に咲いた丘とかを見ると
生気が持ってかれそうで
昔から怖い花のイメージだったわw




お墓参りと言えば
ブランド名のKOTONAは
亡くなった祖母がつけてくれた
とてもお気に入りの名前。

初めて会う人に名前を褒められることが多く、
祖母を褒めてもらってる感覚で
なんだか余計に嬉しいです。

そんな祖母の思いはブランドネームになり、
色んな方に届けることができると思うと
なんだかんだで頑張れちゃう気がするので
とっても不思議。





名前で思い出すことと言えば
人間、富士山が見えると
「あっ、富士山!!」

とか

東京タワーが見えると
「あっ、東京タワー!!」

とか

海が見えると
「あっ、海!!」


みたいな感じの大きなものが見えると
心が高揚する感覚ってうけますw



ということで

「あっ、虹だ!!」
でした。






2017年9月15日金曜日

ピエール・ベルジュ

先日、美術館のオープンを目前に
亡くなってしまったイヴ・サンローランのパートナーの
ピエール・ベルジュ。

左:サンローラン 中央:エディ 右:ピエール
※この写真すごくないですか?


サンローランの男装する女性像の提案はとても好き。
ココ・シャネルは女性に自由を、イヴ・サンローランは女性に力を。
とピエール・ベルジュをと語っているのを聞いて、
感嘆したのを覚えている。
ブランドにはこういう強力なパートナーが不可欠ね。



サンローランのスーツは今の私達にも響くはず。
暫く寝かせたサンローランのスーツ、そろそろ着ようかな。




10月にモロッコのマラケシュで回顧展がある。
絶対行きたい。
前回モロッコに行った際、
バスに飛び乗ったら12時間くらい乗車のやつで
着いたら夜中の雨ザアザアの砂漠地帯で
あ〜今日野宿かもwみたいな思いでサハラ砂漠に到着したのを思い出す。


砂漠の中で、ひんやりとしたサラサラの砂の上で寝転がって
満点の星を見たり、ジャンベしながら夕食を待ったりと
とてもとても自由な旅でした。


そんなサンローランが愛したマラケシュではこんな感じでした。
ラクダ顔したおじさんとミントティーを飲んだり。

ラクダに乗ってどこまでもしたり。

砂漠の中のオアシス。
(2000円くらいの宿でこの感じ)




ということで今からプール行ってきます。








2017年9月7日木曜日

全ては波のせい

夏って終ってしまったんですか?
と会う人会う人に質問する日々が続いてます。
近頃生きている感覚がどこかいってしまいそうな、
ノスタルジックな気候で
事務所で流す音楽もどこか浮世離れした曲をかけて過ごしてます。




最近、地元の友達が曲を送ってきました。
彼とはサーフィンをする仲。
同じくらい滑舌が良くないので
雰囲気で会話をしたり雰囲気で遊んでます。
そんな彼が送ってきた曲は
一緒にサーフィンをしている時の内容を歌ったものでした。
あんまり波がなくてふと口にした
「あ〜今日は波がのっぺらぼうだわ。」
を歌ったもの。
もっと砕いていうと
波と彼と彼の好きな人の距離感がとても歯がゆく
聞いてると恋愛のサーフィン的なものです。

歌詞の中に、
”君の瞳の中の海に、僕は一人で飛び込みたいな”
というとてつもないフルスイングがあって
何回聞いてもニヤニヤが止まりません。


決して歌うのが上手いという訳ではないけど、
歌を越えて届くような胸熱なものを持っていて
誰かに聞かせたくなってしまいます。
そんな彼に掛ける言葉は
「伸び代がある。」
こんな人が周りにいると人生って楽しいよね。

この曲を聞いてはサーフィンしたいという
思いが募るばかりです。





あ〜人生の波に乗りたい。






2017年8月25日金曜日

秘すれば花

とあるバーで、好きな言葉を言い合うという流れに。
男性のスタッフが言ったのは


「秘すれば花」


全てを見せずに、ほんの少しのことを象徴的に表現する事で
相手の想像力の翼を活用し
表現に膨らみをもたせることとのこと。


この話を聞いたときに思ったのは、
チラ見せっていいよな〜って強く共感していたんだけど
どっちかというと世の中的には
どこで何して誰といるのをアピールする傾向だなと。


でもそれってアピールのさじ加減の問題よね。
完璧に見繕ってる女がモテるかというと
隙ある女の方がモテるじゃないの。
さじ加減できる女最高よね。



そんなさじが分かる女に着てもらえたら嬉しんだけど
皆さんはご自分のさじをお持ちかしら?




映画ベティーブルーのベアトリス・ダル



すぐ切れる女結構すきです。

Feeling good

ラフォーレ前の交差点で帽子から靴まで 全身ピンクの装いをした 金髪のギャルおばさんが ラジオ型のスピーカーを右肩に背負いながら 優里のドライフラワーの曲に合わせて全力で歌い 練り歩いてた横を通った時に、 あぁ東京に出てきて良かったなと 心が軽くなる のは私だけでしょうか。 東京の...