KOTONA
2025年3月29日土曜日
風を浴びた
2024年12月3日火曜日
溶かして生きよう
この季節になると乾燥で口が荒れるので
毎年メンソレータムを10本くらい色んな服のポケットに
忍ばせておくんですが、今年は5本は洗濯してしまい
洗濯済のメンソレータムは使えるか悩んでる冬が到来しました。
芸術の秋らしく美術館やライブなどに足を運んでは
己の価値観や美意識を高めるだけ高めて、
その後バーに行って全てのことを音楽に溶かして
築き上げた意識を全部忘れる忘却の日々を過ごしてる。
余談ですが、最近お金を何に溶かした?的な話を
友人としたら〇〇に2000万円くらい溶かしたと
笑いながら言ってた吉田は最近一番かっこいいなと思った。
溶かすという表現は損失や無駄というスラング的な言葉だけど
無駄こそ最高の贅沢と思っている私は寧ろプラスの意味でしかない。
色んな意味で溶かしまくってる友人がいるので
みんな経済を回しまくってて心から大好きっす。
玉ちゃんこと玉山拓郎の展示
外に徘徊してる傍ら、寝る前に読書をずっとしてまして
最近読んだ萩原朔太郎さんの「詩の原理」がとても沁みまして。
(宇多田ヒカル様が詩を書く時に参考にしていたと聞いたので熟読)
その中の一節で "時間" と"空間” の話がありまして、
ベッドの中でほほ〜っと感心した一説がこちら。
人間の宇宙観念を作るものはこの時間と空間の二形式で、
この対立を表現について考えると、音楽は時間に属し、美術は空間に属すると。
音楽と美術!って秋の全てじゃないですか。
それを時間と空間で比較すると、、
音楽の魅力は、酩酊であり、陶酔であり、感傷である。
それは人の心を感激の高所に導き、熱風のように狂乱させる。
或いは涙もろくなり、情緒に溺れ、哀切耐えがたくなって嗚咽するetc
それに対して美術の魅力は、何という静観的な、落ち着いた、
智慧深い眼をしていて、対象の本質に突入し、物如を把握しようとし、
見る人の心に或る冷徹とした冷たい水を感じさせるetc
音楽は「火の美」で美術は「水の美」だと。
本当そうなんです。
音楽は熱くなるし、美術及び芸術は心が冷静になる。
主観と客観の主義の違いとでも言いますか。
改めて言語化されて気づく心の在り方にため息がでて
時間と空間の新しい視点を身につけることができたっす。
熱があると言えば、
小旅行で行く特急電車で食べる用の朝のデパ地下での爆買い、
サーフィンで自分より大きな波に突進する海の中、
友人のラブレターの代筆をする原稿、
スナックで知らない人が歌っていたあの歌、
もうどれも私には激アツ熱風っす。
書いてて思ってのはもう秋じゃなくて12月、完全に冬がきてました。
今日も私も溶かしに夜の街に出かけようと思います。
Mark Knopfler ---- one deep river
2024年10月8日火曜日
愛は変化する
愛って何でしょうか。
ずっと一緒にいてくれることが愛でしょうか。
会いたくても会えなくて相手を想うことが愛でしょうか。
相手が大切にしてるものを大切にできるのが愛でしょうか。
そのままの相手を愛することができるのが愛でしょうか。
赦すことができるのが愛でしょうか。
秋の夜長は良くない妄想が襲ってきては
本当しょうもないことになるので、一人でいることはお勧めしないけど
私は相変わらず一人でミュージックバーを楽しんむ生活を送っている。
すっかり人肌も恋しくなるほど空気が冷えてきましたが
皆様お元気でこの世を生きてますでしょうか?
きちんと自分を甘やかして生きていることを願うばかりです。
8月末にすごく大好きなミュージックバーが移転のために一時閉店になった。
何かにうまくいかないことがあった時や心から疲れた時、
すごく嬉しい時や一人になりたい時、
音楽を聴きたい時や心を落ち着かせたい時、
色々な自分をこのバーで過ごしたもんで大切な場所過ぎて
最後の日は普通に泣いた(時期をあけて移転するだけなのに笑)
名前は知らないけど顔は知ってたり、
絶対話しかけると面倒臭いから最後まで話しかけない人がいたり、
自分と同じようにこのお店が大好きな常連のお客が
いつもはゆっくりとした時間が流れるお店にパンパンに集まっていた。
人も箱(お店 )も移転して変わらないのは分かっているけど、
ここにしかない名前のない空気が最後だと思うとすごく切なく、
こんなに愛されるバーが東京にあるんだと改めて感動した。
最近友人と滋賀のオーベルジュを体験してきた。
オーベルジュは郊外のレストランでシェフが地産の素材を使って
腕を振るう宿泊施設付きのレストランのことっす。
料理の醍醐味ってもちろん一緒にいる人と楽しい時間を
過ごすことだというのは大前提として、
料理って化学って言われてるくらい化学反応と呼ばれる
マリアージュで感動できたら本当幸せなこと。
私生まれてこの方、椎茸が大の苦手でして、、
そこでは前菜で椎茸丸ごとの一品が出てきて一瞬震えた。
炭焼きの椎茸に鴨のハムを削り、檸檬の風合いと
発酵バターと出汁が何とも言えない味わいで、
心から感動し、美味しい美味しいと何度も言った。
こちらがその椎茸なんだけど地味過ぎてなんだこれ。
色々感動した料理はあったけど、
椎茸を愛せるなんて思っておらず、
人生捨てたもんじゃないと思った。
ファッションで例えるとプラダとポールハーデンを
ミックスした感動的なショーだった。
グッと寒くなってきたので秋冬の商品をオンラインでアップしました。
今シーズンのコンセプト的なお手紙は
「Love is the over the rainbow」というお題の通り
愛が虹に消えたというお話です。(どういうこと〜)
商品をご購入して頂いた方にお手紙が同封されてますので
ニヤニヤしながらお読み頂けたら幸いです。
私も早く椎茸みたいな人に出会いたいもんです。
Joni Mitchell 「 River 」
2024年7月5日金曜日
深爪
本当に自由に生きていいと背中を押され
生き物として自由の根幹の大切さをひしひと感じる暑い夏、
皆様お元気でお過ごしでしょうか。
お仕事的にも料理をする衛生的にも断然深爪派でとっても小さな爪なんです。
仲の良い友人のデザイナーも同じ小爪で(爪を見て苦笑する仲)、
だよね〜安心安心、信頼マックスと思って
先日ふと彼女の爪を見ると良い感じに伸ばしてて、
透明のネイルでコーティングされてるのを見て、
自分の価値観が揺らぎました。
他人がネイルしているのはその人の美意識なんで
ノータッチで別に何とも思ってなかったんですが、
同じ人種というか同じような生身プリミティブ人間が
ちょっと美意識に気をつけていると分かると、
私もいよいよか、、と思い36年間野放しにしていた
我が可愛い小爪をケアすることを始めました。
甘皮?をそそくさとケアし、オイルを塗り、
ヤスリ的な棒で形を整え、かまぼこのような板で表面をピカピカに磨き、
保湿液で整えてみました。
世の中の人はこんな大変な思いをして綺麗にしてると思うと泣けてきまして、
本当、爪の綺麗な人只々リスペクトっす。
こんな小さな宇宙のような爪に時間かけて
美意識を上げる世界は自己愛なくしてはできないなと、
ほんのちょっと体験して感じました。
これからネイルをケアしている女性を見る度に、
この人は自己愛があるんだなって思う次第です。
やってみて一瞬テンションあがりましたが、
私は料理したいので即行で白い爪の部分を切り落としました。
たまに飲む友人のおしゃべりおじさんが、
色んな意味でモテたかったら爪は切ってた方がいいと言うのを思い出し、
私はモテたいので深爪派でいこうと改めて思った次第っす。
Tracy Chapman 「 fast car 」
2024年2月4日日曜日
Feeling good
Nina Simone 「Feeling good」
風を浴びた
デザイナーの友人の勧めでベトナムに来た。 友人曰く、ベトナムには全て揃ってて世界で旅をした者のゴールとのこと。 もちろん揃ってる訳はなく、ゴールでもないのだが、 確かに人によっては揃っているようにもゴールにも思える国だと感じる。 物価も安く、食も美味しく、スパも安く、カフェもいっ...