2020年8月16日日曜日

何かをやめることは何かが強くなる

 

夏がきてしまった。

とりわけ今年は静かな夏だ。

朝起きてテレビをつけてニュースを観ることをやめ、

好きな曲や届いたばかりのレコードを聴くことにした。

最近は聴くというか「くらう」っていう感覚かもしれない。

体調によるけど、朝からスッと入ってくると一日調子がいい。

健康的な生活には全く興味がないけど、

朝の音楽はゴリ押ししたいくらい、瞑想したみたいに軽くなる。

一日に少しだけでもいいから音楽や好きなことに

向き合う時間を大切にしていきたい。

 




 

 

 



とある夜、昔バイトをしてた店長から久しぶり電話が掛かってきた。

13年前、学生の頃バーでバイトをしていた。

店長がそのお店の近くに来たから電話掛けたんだけど、

元気〜?みたいな。

そんなことが単純に嬉しい。

疎遠になっても、親でもないのに気にかけてくれるっていうのは

なんだか不思議な感覚だなと、ポカんとなった。

 

 



 

このバーの店長にはたくさんのことを教わった。

ワイン好きが溢れていて、初めてワインバカ(褒めてます)に会った。

特に覚えているのは表現の言葉使いだった。

ありふれている知識の言葉をお客様に言うというより、

店長の言葉には風景があり、感情が乗っていた。

当時の私は、この人面倒くさいじゃん(すみません)と思っていた。

人生で一番調子に乗っていた時期というのもあって、

やることなすこと細々と注意されていた。





その中でも昨日のように思い出す言葉は

「今日から、まぁいいかって禁止ね(ニコ)」

と言われたこと。

口癖が「まぁいいか」って連発していたらしく

それが仕事に出ていたようなのを見かねたようだ。

それから「まぁいいか」と思うような行動が

できなくなってしまった。

ワインを注ぐ量が微妙だな。。。と思った時、

チーズをカットし盛りつけが微妙だな。。。と思った時、

グラスを拭き上げる仕上がりが微妙だな。。。と思った時など

小さいことに妥協してしまいそうな自分と葛藤し、

自然と言ってしまう自分に呆れてしまっていた。

 

 


 

気をつけてから2ヶ月くらいたつと、

お客さんに仕事の手つきが何か変わったねと言われた。

店長がまぁいいかを言わなくなったからかな〜(ニコ)と言われた。

意識を高めて、態度を改めて、無意識力の領域になると

自分の感覚では分からないけど変わるんだなと実感した。

「まぁいいか」をやめた事で獲たものは

仕事に対しての意識で、当時の店長の忠告は今でも感謝しかない。

 

 

 

 


やめるでいうと、ここ2シーズン、スカートを作るのをやめた。

だらしない人を肯定したいブランドの概念に

スカートを展開する理由が見いだせなかったのが一番の理由。

代わりにパンツの展開を増やした。

着て欲しい人のイメージのひとつに、

クリエイティブな人は自然体な装いになると思っている。

パンツというアイテムは無意識力高めのアイテムなので

可愛げを出せない女性性の自己PR苦手な女性に是非お勧めしたい。

(可愛げを出せない女性はそれを見極めてくれる相手が必要。笑)

 

 


 

 


 

暑い夏。

家から一歩も出ずに犬ように自宅警備員をした。

リネンのベッドシーツが気持ちいい。

人間をやめてしまいそうな日も近いなと思った。

人間をやめた強さは何なのか、考えてしまう。

何事もバランスって大切ね。

 





 



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