2025年10月22日水曜日

秋の空が怖い

 


バーで煙草をふかし酒をすかして飲んでる男性がとある日、

子どもの荷台つきのママチャリで爆走している姿のギャップに

胸が撃たれる秋ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

 

 

見たことのない景色や、行ったことかない所になぜ惹かれるのか。 

世界の都会行くと基本友達がいない限り面白くないと感じてしまう。

というのもどこもそれなりの便利さやエンタメのコンテンツ、

食や物が揃っていて、お金を払えば各都会はだいたい一緒に感じてしまう。

3日もいると飽きて帰りたくなるし、心が忙しない。

都会だったら東京で十分な気がする。

でも東京も友達がいなかったらつまらないから

いなくなったらどっか移りたいくらいあまり執着がない。

そんな性格なもので、都会ではない変なスポット巡りには気持ちが高鳴る。

 

 

 

待っても待ってもバスこないバス停

 

 

 

 

 

本やネットでいいじゃんと惹かれたものに自分を止めたくなる。

そうなの分かってるんだけど、私は行ったことある人の言葉しか信じれないし、

行ってない人が経験してもないのに止める意味が分からない。

とりあえず時間は頑張れば作れるし、お金はちょっとくらいかけれるし、

あとは気持ち次第だ。この気持ち本当に大切にしたい。

気持ちというか最早、体力と時間の問題だ。

老後、時間とお金ができたらと思って先延ばしにして

辺境の地行く体力なんてない。

ましてガイドにない辺鄙な所に行きたい何て気持ちは無駄な想像が邪魔したり、

めんどくさい気持ちが勝っていく。

そう、人生何事も勢いと覚悟が大切なのだ。

こんなことを書きながら祖母は80歳くらいで

一人でガンガン海外旅行していて異常だったんだなと思う。

 

 

 

 

セルビアに行ってきた。

日本人の人は大体どこやねん〜って思う。

東ヨーロッパの旧ユーゴスラビアの一国で、

戦争中のウクライナとかとわりかし近い国だ。

因みに来る前までは、ボスニア・ヘルツェゴビナに行くと思ってた。

チケットを確認したら隣の国だったので少しびっくりした。

(もちろんこの航空券は自分で買いましたが笑)

スペインからの流れで、格安航空券で3時間ちょっとの飛行機で行ける。

先日青森でポップアップをした際に帰りの新幹線が一日中まさかの満席で、

苦渋の決断で夜行バスに乗り11時間揺られて帰ったのに比べると、

4分の1くらいで超気軽な感覚になる笑

セルビアの首都のベオグラードの壁はほぼスプレーで落書きされていた。

というのと内戦が多かった故、政治的な講義やプロバカンダ、

グラフィックアートへの寛容さなどからというのを知って、

一見トレインスポッティングばりの治安悪そうな街並みが

人の気持ちが蔓延る熱い街に見えた。

 

 

 


キルト文字むずい

 

 

 

ブランド名にもしてるスポメニックを観にきた。

旧ユーゴスラビア圏内にいくつもあるモニュメントなんだけど、

行くまでに7回バスに乗り継いだ。

マイナー過ぎるのでガイドにはもちろん載ってなく、

Googleマップで大体の位置と地域名を宛に向かう。

冒険とまではいかないが、インフラが整ってない田舎の感じは

どこの国も一緒で本当これで合ってる?と思いながら突き進むしかない。

スポメニックについては長くなってしまうのでスポメニックのサイトにて一読を。

ニュースレターもしてますので登録よろしくお願いします。

(悪質な勧誘サイトの商法みたいだ)

 

 

 



写真だと1ミリも感動が伝わらない

 

 

 

 

外国や田舎、特に生活が全てでファッションなんてあってないような国では、

芸能人のゴシップや人の噂話などどうでもよくなる。

全てが生活中心で、ファッションはやはり特別だし、

別の言い方をするとアホみたいな貴族文化なんだと身に染みる。

東京や都会にいるといやでもアホになるのでファッションのないところに行くのは

凝り固まった感覚がフラットになれて私的にはすごく楽しい。

ファッションウィーク中のSNSはどこかパラレルワールドの出来事のようだ。

ヨウジさんがBOFのインタビューで、

ファッションが金持ちのジョークのようだと言っていた。本当そう思う。

こんなヘンテコな世界だから大きな流れは昔のファッションの熱より、

笑いの難しい緻密なジョークのファッションで溢れてしまったようだ。

 

 

 

 

 

移動中のバスの中は、窓に映る自分に色々解いた出し、

できるだけ純粋さを保ちたいと思った。

純粋さを例えで言うと M1でいうトムブラウンの最終ネタのような。

私はファッションや新しい物事の体験、お酒と音楽の中心の人生だ。

何に取り憑かれるか、自分の人生の大切なものは人に左右されないでありたいし、

人の大切なものを理解できる人でありたい。

そしてその大切なものを、下着のように捨ててしまう若者のような

身軽さを持って生きたいなと強く思った次第っす。

下着って捨てますよね?笑

 

 

 

 

 

It Would't Have Made Any Difference : Todd Rundgren

 

 

 

 

 

 

男心と秋の空は一夜にして七度変わるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

2025年10月5日日曜日

革命の緑

スペインに行く機内で久しぶりにエターナルサンシャインを観た。

映画が好きな人は誰しも知ってるし好きな人が多い映画だとだと思う。


あらすじはザクっと言うと、


記憶を消すと言うSFロマンスって感じっす。


雑でごめんなさい。


私はヒロインのケイト・ウィンスレットが演じる


狂った女役のクレメンタインがとても大大大好き。


女性って大体狂ってるじゃないですか


と言うと色んな方々から怒られそうだけど、


本当女性って定期的に狂う生き物だと思う。笑


好きな人とは最高の思い出を作りたいから無茶するし、


心の在り方が分からず意味不明の行動に出るし、


好きだけど嫌いになるから別れるとか自暴自棄になるし、


マジで女で過ごすってこんな大変なんだと思うことは多々ある。











作中でクレメンタインの髪の色がコロコロ変わるが、


それは彼女の心を表現している。


映画を時系列順で整理して分けると


緑色(出会いの場面)→赤色(初デート〜喧嘩)→


オレンジ(恋愛後期)→青色(記憶消去後)


映画の中でヘアカラーの名称色の説明があり、


破滅の青、誘惑の赤、情熱の黄色


革命の緑、殺意のオレンジ


いいネーミングを織り込まれていた。


映画の冒頭の場面は青の髪だったし


記憶消去後だったのだと後から気づく(破滅の青)。


色を使って感情の面を表現する技法が昔から好きだし、


この映画に限っては構成をも楽しませてくれる。


ギレルモ監督のシェイプオブウォーターの映画を思い出すっす。









チャーミングといえばそうなんだけど、


自分のパートナーだと思うと色々考えさせらるキャラクター。


でもやっぱり面白い人って最高だと思うから一緒にいるなら


こういうトンチンカンさを受け入れてもらえると有難いよね。







喧嘩してたカップルの顔近さ最高






映画の終わりはこんな会話で終わる。


男:これだけ多くの時間を過ごした上にただの他人と気づくなんて


  過ごした時間が虚しすぎる。。(少し間があいて)


  分からないから待って欲しい。


女:私は哲学ではなくて、平穏な幸せを探してるだけよ、完璧じゃないのよ。


男:君のことで好きになれないことなんてない。


女:でも将来そうなるのよ。


  色々考え始めて私はあなたに退屈し始めて息苦しくなるの。


  だってそれが私だから。


男:それでいい。(笑顔で)おっけい。


女:おっけい。おっけい。








この映画は色んな角度の感想がある素晴らしい映画っす。


男と女の恋愛の価値観の違いや、


ぶっ飛んだ映像の撮り方や、


消したい過去との向き合い方や、


どうせ終わると分かっている恋愛に対しての考えなど。


相性が悪いと分かりながらも最後は、


今この瞬間に惹かれあっている感情を大切にしてよりを戻す結末。


生涯のパートナーを見つけることが恋愛の目的だった場合、


別れを迎えた恋愛は全て意味のないものかもしれないけど、


恋愛から少し距離を置いてみて、人との出会いと捉えたら話は変わるっす。


例えばいっぱい遊んでた小学生の友人や


とある時期は毎日のように連絡をしていた人など


その出会いに意味はなかったのかと。


もちろん恋愛だと別れ際が雑で傷ついたり傷つけたりあって


マイナな側面もあるけど、好きになった人と


同じ体験を楽しく共有できたひと時には


意味があるはずだとこの映画を観る度に思う。











スペインの片田舎へ仕事で来たけど


ハードな労働とめちゃくちゃ美味しい食事の連日であまり記憶がない。


たった数日忙しいだけでこんな思いをするなら一生暇でいいとさえ思う。


成し得た人が到達する景色があるとしたら、


40歳くらいまでに到達しておかないと体力持たなくない?と思った。


私は夜静かに寝れて、朝日が見れるのが一番平和だと強く感じたったす。


そしてスペイン最終日の朝、今回世話になった友人と海岸線を


散歩している時に下世話な話をして今年最低で最高な笑いが取れた。


面白い話って何で誰にでも共有できないのか。


こうやって歳取って生きるのかと思った旅の始まりでした。


この後一人でセルビアに行ったのでまた次回にでも。


髪を緑色にして革命でも起こしたい。


(17年間髪染めてない)





Beck ----   Everybody's got to learn sometime




秋の空が怖い

  バーで煙草をふかし酒をすかして飲んでる男性がとある日、 子どもの荷台つきのママチャリで爆走している姿のギャップに 胸が撃たれる秋ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。       見たことのない景色や、行ったことかない所になぜ惹かれるのか。   世界の都会行くと基本友達がいない...