2019年10月7日月曜日

JORKER

完璧な秋になりました。
という訳で映画を乱観しております。
今まで入ったら生活が終ると思ってたNETFLIXに
入ったらもう泥のようにベットに横になり
食事以外ずっと観ちゃって色々なものを犠牲にしました。
ストレンジャーシングスに影響されて
貝が食べれなくなりそうだったり
(デモゴルゴンが赤貝にそっくり)
エルに影響されて坊主になりそうだったり
(美容師に全力で止められる)








そしたらめっきり蔦屋に行かなくなり、
久しぶりに行った時の反動がすごくて、
5本くらい借りて2本しか観れずに返却したら
返却日を間違っており何食わぬ顔で延滞料金を払い、
蔦屋にしばらく行くのはやめようとなりました。




でもNETFLIXにはないジェケ借りの楽しさや
(好きなものって人間そうそうぶれないので
ジャケットで惹かれるまま何気にチョイスし、
見始めて10分くらいでこれ観たことあるわ!
となるがジャケットを覚えてないので、
また懲りずに借りてしまう、好みは変わらない説)
昔のものや、気分にあったものを真剣に時間を使って
「選ぶ」ということに全力を注ぐ時間が好きだったりします。




選ぶというと、「自分の力」で選ぶというより
外部の影響が強いという話を以前のブログで書きました。
それもそのはず、育ってきた環境や躾、教育、
友達になった人や、生まれた国、宗教、仕事など
色々な影響を含め「ベストな今」が「選ぶ」という行為。
そんな私はどうしても映画「JOKER」を観たい衝動にかられました。
バッドマンやダークナイトで知られるジョーカーの
誕生ストーリーなんですが、もうすごかった。
もうマッドマックス〜怒りのでスロード並みの、
とてもシンプルに人間が堕ちるという過程を
ホアキン・フェニックスの怪演で汗ばみまくったのよ。





ホアキン演じるアーサーは「トゥレット症候群」という
笑っちゃいけないのに笑ってしまったり、
言っちゃいけないことに限って言ってしまう精神疾患で、
真面目で優しい男がどんどん追いつめられていくのよ。


もう何かその虐げられ方がえぐいけど
全然他人事に思えない世界だったり、
資本主義や人間心理、社会心理をアーサーを通して
正しく悪が生まれ、真面目に狂気が描かれてて。


磁力のある笑い声(トーンが高くなるように感じる)、
痩せた背中から伝わる悲壮感や、
(母を殺してしまってから、部屋に帰って座ったシーンの
後ろからのカメラワーク最高か)、
太極拳のようなダンス(今思えば怖い)、
青の涙、
窓に映る顔、
足の貧乏ゆすり(会話をしながらのこういう小さな仕草最高)、
心が壊れる瞬間の数々、
もうジョーカーまっしぐら。




ロバートデニーロとの対談のシーンでの、
「俺は俺の人生をずっと悲劇だと思っていた。でも気づいたんだ、
これは傍らから見れば喜劇なんだよな」
(たぶんこんなセリフだった気がする)
もうチャップリンのオマージュ半端ないですわ。
誰かがチャップリンって全然笑えないって言ってたんだけど、
それは労働者の真似をしてバカにしてて、
そこで笑わせてるように見える視点だからで、
実は辛い現実だから笑ってないと精神が
どうにかしちゃうからの視点の方が大切なのよ。




話それちゃったけど、まあジョーカー最強説。
HUNTER×HUNTERで誰が最強説かと同じレベルの最強説。
(HUNTER×HUNTER好きの方、一度はやってるよね?)
全てのことを笑いに変えてしまう、
どっちかというと笑ってないとやってられない、
この心理ってめちゃくちゃ怖いけど、、ちょっと分かる。
どうしようもないことがあると笑ってしまう感じに近いわ。






多分この映画を観ると誰しもがジョーカーになりうるという
感想を持つと思うけど、
ホアキンのインタビューで、
「ジョーカーのように情緒不安定になっている人間にとっては
何でも起爆剤になり得ると思う。だからこそ議論するんだ。
問いを投げることを恐れてはいけないと思う。」と。
今の時代に刺さるというより、
資本主義社会の人間ならではの禍々しい葛藤に向けるエールなのか。。
まあ捉え方なんて色々なんであれですけど、
ホアキンの持つ深い皺に惚れましたわ。






とは言え、ジョーカーって最強だよね。
それは力が最も強いという意味ではなく、
敵を敵とみなさずゲームのような感覚で
軽やかに生きるという意味で。
周りを見渡すと結構ジョーカーみたいな友達いたりして
何だかなゾッとする今日この頃です。
笑っても何も変わらないことがいっぱいなので
とりあえずやるべし。








Feeling good

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