2021年8月10日火曜日

バラで囲まれたい

 夏の夜ってのは怖いもので大声で歌いながら歩く人が多い気がする。

ビールが美味しいからか、気持ちよさそうに歌いながら歩く姿は

ほぼララランド状態。

さっき目の前の女性が松田聖子のSWEER MEMORIESを熱唱してたから

忍足で近づいていって聴いてたら妙に上手で、胸が熱くなって

アトリエに戻ってビールを一気飲みした。









アシスタントの子とお昼を一緒に食べている時のこと。

「宇宙に行くのより、どこでもドアとか作って欲しいですよね」

という突拍子もない発言を投げられた。

「時間の流れが早過ぎてこのままどうなってしまうんですかね」

みたいな哲学的なことを言われ、チキンパイをもぐもぐ食べながら

それとない答えを考えていた。

パッと思いついたのはコンコルドだった。





コンコルド懐かし〜!

って思った方はある程度の年齢いってますね。笑

コンコルドは超音速旅客機で当時通常の倍の速さで

運行していたフランスとイギリスの共同開発された

1960年台に生まれだ飛行機っす。

このフォルム見たら一目瞭然。

めちゃくちゃかっこいいし、速そうでしょ?




※この先端とかエモい




飛行高度が5万フィート以上。

簡単にいうと地球が青くて丸いのがはっきりわかるレベルで、

チケットがめちゃくちゃ高額だったらしい。

数時間、未来というか異世界の経験ができるとみたいな考えだと

今なら安い気がする。




なくなってしまった原因は財政的な面と事故が主な理由なんだけど、

ロシアとアメリカのプライドの戦いや、

政治と国のしがらみも原因だった。

決定的なのは燃料消費が半端なさすぎて環境的に問題になったこと。

なんか今の時代の問題と一緒だよね。

科学は未来への好奇心で、そういう人間の馬鹿げた欲で

3歩進んで2歩下がって、

その一歩の幅をどれだけ広げて次に繋げることがきるか〜みたいな。




というコンコルドの話は置いといて、

私はどっちかというと効率化が苦手。

効率化しても人間は時間を持て余し生きる楽しさを忘れてしまう

と極論思っている。(暇と退屈の倫理学の考えから)

時間の流れはいくつものパラレルワールドという思考で、

あの時のあれ!今のこれ!といった感じで全て切り離して生きたら

流れを気にせず今を一生懸命生きていけるのではないかと思ったりする。




嫌なことは効率化してはいいと思うけど、

してはいけない自分が生きる上で大切な部分をしてしまうと

只々つまらない人生になりそうだ。

「私たちはパンだけではなく、バラも求めよう。

生きることはバラで飾らなければならない。」

といった哲学者の國分功一郎さんが言ったのを思い出した。





休憩中に買った花、ポチッたレコード、

海外のオークションで落とした置物、

友達が送りつけてきたオリジナルの曲、

イチヂクとブルーチーズのサラダ、

今日も人生はたくさんのバラで囲まれている。

いや厳密にいうと、自らバラを買って囲んでいる。

時間が足りないよ〜






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https://kotona.official.ec/





Feeling good

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