「人生終わらせたろうか。」
振り返ると可愛い女の子同士の会話で、
世の中めっちゃ怖い、、となりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
女の子が元気だと世の中的には嬉しいのですが、
女の子が怖いと品が大切よと教えたくなるのはもう老害でしょうか。
1000円分の400円当たりました
先日年上の夫婦とディナーをし、2軒目のバーに移動する際、
私たちは夜間工事中の横断歩道を渡った。
手持ちライトを振りながら作業員の方が道案内をしてくれて、
その人の前を通ると時に奥さんがさりげなく
「有難う〜」ニコっと目を見て道を渡ったのだった。
普通に目が覚めた。
なぜなら私は工事中の作業員の方に有難うと言ったことがないからだ。
それは仕事の一環だろし、大勢が通るから一々言ってられないし、
伝えたくても自分だけ言うなんて恥ずかしいとか色々だ。
ところがその目を見てナチュラルに「有難う〜」と言ったのを
目の当たりにすると、寧ろ伝えるのが当たり前というかそっちの世界に
行きたいくらいとても気持ちの良い出来事だった。
人生終わらせたろうかと言ったあの可愛い女の子も
早くこちらの世界にきてもらいたいなと老婆心が働いてしまった。
先日38歳の誕生日を迎えた。
誕生日はいいもんだ。
大いに自分に甘い日にしている。
アトリエに行く途中にいつもの花屋に寄って自分のために花を買って
(おじさんオマケしてくれて有難う、でもその花あんまり好きじゃないのよ笑)
ケーキ屋によって複雑な味のピスタチオケーキを買い
(自転車に揺られてベチャッとなってた)
その日アトリエは一人だったのでロザリアの新譜を爆音で踊りながら仕事してたら
佐川急便の人が急に入ってきてキモい姿を見られた。
夜は友人が焼肉に付き合ってくれて、汗を流しながら卓球もしてくれた。
その後、別の友人たちが先日死ぬ程腹立っていた友人と仲直りの会を開いてくれた。
誕生日だからといってコンビニでシュークリームを買って来てくれたから
もう半分どうでもよくなった。
正直もう半分は、このままその友人と仲直りせずに
そいつが死んだら後悔しそうだなと思っていた。
今日の東京は素晴らしい天気だった。
いつもの通勤路と違って銀杏並木がある公園を通ったら
澄みわたる蒼い空に黄色や赤の木の葉が迎い入れてくれるように舞い散っていた。
この瞬間や空の蒼さ、木の葉の動きや空気の香りが
あの子にも届くといいなと思いながら通り過ぎた。
いなくなってから10年過ぎてしまった。
去年友人たちとお墓参りをした際に、
たまたまその子のお父さんとタイミングが一緒だった。
少し話をしただけで、訳の分からない涙が溢れた。
たぶんその理由はお父さんが私たちに気遣ってくれた優しい言葉と
生きてたら私たちと同じような歳になっているのを想像し無念さを感じたからだ。
今年も綺麗な青空だった。
有難うとかごめんとかは素直に伝えたもん勝ちだ。
因みにシュークリームをくれた友人から届いた宅急便の品名欄に
「ごめん」と記載してきた。朝からホラーかと思った。
変な友人がいると人生が豊かになると思いつつ、
今年も色んな人に甘やかされて素直に軽やかに生きたいっす。
そんでもって生きるのって時に複雑だけど、その複雑さの中にある
一粒の優しさや思いを感じて少しずつ人間になりたいっす。
ROSALIA --- Berghain