2020年10月11日日曜日

空が綺麗だから

先日いつも行くバーに友人を連れて行った。

とあるスタッフがアダムドライバーに似てるから

見に行こうという完全な悪ノリだった。

そもそもそのバーには一人でしか行かないから友人を連れて行くのは初めて。

しかも二人も連れて行く。

ろくに夜ご飯も食べずに11時頃タクシーに乗り込み

雨上がりの246を飛ばして向かった。

道路が雨後で濡れていて、反射して何だか綺麗だなと感じる。




二人とは仕事終わりにアトリエの下の中華や近所の居酒屋に遠慮なく誘って

ただひたすらご飯を食べたり、少し下世話なことを話したりする。

何より作り手としてどちらもリスペクトしている。

(何をリスペクトしているかは読んでたら恥ずかしいので割愛)




お店に入るとスタッフが驚いていた。

皆、友達いたんだね(ニヤニヤ)って声かけてきた。

それだけ一人でしか行ってないところである。

友達いるわ!と思ったけど隣の友達が

「友達って聞かれると自信ないよね」って。

おいお〜い!ってなったけど実際そうだわ。

お店の力もあって二人とも音をくらってた。

単純に自分の好きな空間を楽しんでくれて嬉しい。

終電も見送り、ただただお酒と音楽を閉店までくらう。

この辺でもう友達でも友達じゃなくてもいいと思う。




一人の友達が心が解放されたようで泣き始める。

おいおい、もうそっち側にいってしまったのかい。

泣く理由なんていらないのが音楽とお酒の醍醐味だけど、

一回目で早過ぎて、その姿にひらすら笑ってしまった。

閉店の時間がきてとりあえず二人をタクシーに送る。




お店の人に挨拶をしに戻ったらそのまま朝まで音楽を聴いていた。

そろそろ帰るかとなったらスタッフの一人が一緒に帰ろうとなる。

ドアを開けると朝日が眩しい。

ビルから流れる少し冷たい風が心地いい。

雲の隙間から段々光が射してくる。

途中お寺で老人のラジオ体操の集団を突抜けお参りをする。

何をお願いしたのか忘れてしまったくらい、たいした事のないお願いをし、

境内を過ぎ門をくぐると開けた景色が広がった。

綺麗過ぎて、涙がでた。

ただのうろこ雲だった。

あまりにも圧倒的だったので写真を撮る。




お店の人と別れて、しばらくその空を見上げていた。

早起きは苦手だけど遅くまで起きていたらこんな景色に会えるんだと

小学生並みのしょうもない考えに我ながらぽかんとなる。

そして写真を好きな人に送りつけて寝る。

空が綺麗だからと送って、起きた時にしょうもない写真だったなと

後悔して一日が始まる。




















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