2022年9月26日月曜日

熱が伝わる


気がつけば仲秋の明月も過ぎ9月も終わり。

芸術の秋の名のもと、気になる映画やライブ、美術館、本を漁っている。

有難いことにアートに精通している友人や

仕事をしてない博学のプロニートの友人から色々と情報が入ってくるので

インプットの期間として浴びるように色々な人の考えを吸収している。

そんな感じでとあるライブに行った時の話。




友人からBob Jamesのライブの誘いをもらった。

ボブといったらジャズ界を代表するピア二ストの巨匠の一人。

最初に誘われた時はまだ生きてたのか〜!と思ったが

二つ返事で行くことを伝えた。

当日、夕方頃から仕事はせずにアトリエで音楽を聴き

ちょっと早めに行ってビールを飲みながら向かった。

場所は青山のブルーノート。

行ったことがある人はご存知かと思うけど、あそこ大人の場所っす。

門構えもテンション上がるし、サービスもしっかりしてるし、

ちょっと背伸びしてお澄ましして行くところ。

もし異性がデートに誘ってきてブルーノートを候補にしたら

無条件でポイントあげて欲しい (すみませんアーティストによるわ)






会場に入ると50代〜70代くらいのおじさん達、

ジャズが好きそうな綺麗めな人達で埋め尽くされていた。

私たち30代は少し浮いているな〜っていう感じだったけど

音楽に年齢も性別も関係ないのでお澄ましな顔をして

ウイスキーと軽食を頼み、ボブの登場を待った。




今回はトリオだったのでボブのピアノとベースとドラムの3人体制。

入り口からスッと登場し、少しスピーチをして演奏が始まった。

ボブさ、もう82歳のおじいちゃんなんだけどiPadの譜面使ってて

それだけでもすごい〜って思ってたんだけど、演奏の方はね、

激しい訳じゃないんだけど、覇気と優しさが混じってジワジワくる感じだった。

それよりも、ぶっちゃけるとドラマーがボブをめちゃくちゃ食ってた。

ドラムソロがあるんだけど、もうね、彼の叩く音の熱が伝わってきて

こっちまで汗ばんで、会場の温度5度くらい上がって、

最終的に息ができなくなりそうな圧で涙がでた。

そのソロをボブは始まりは渋い顔で見てて、途中はすごいだろ彼!

みたいな顔になって、最終引っ張られて真顔で熱い演奏になった。

熱が伝染する瞬間を体験した。

外に出ると真夏の鬱陶しい夜とは違い心地良い風で包んでくれた。






今の時期の夜はとても過ごしやすい。

こんな気持ちのいい夜は友人の住んでいたウィーン の夏を思い出す。

若くてお金がなかったので流れる路面バスを無賃で乗り

安いハムとお酒を買って公園で上映されるよく分からない映画を観て

そのまま少し寝て、さてもうそろそろ帰るかみたいな緩い生活をしていた。

今もあんまり変わらないんだけど、昔より変わったことといえば

面白そうなことに貪欲になれていることかなと思う。

それは時間やお金や心の余裕といったしがらみの関係というより

今、自分に必要としているものを選択することを

若い時より大切にしないといけないと感じているからかもしれない。





最近、歌舞伎町を友人と歩いてたら

「初回1000円ホストいかがですか〜」

と10人くらいに声掛けられた。

行ったことないように見えるから初回っていうのかしら?

(もちろん行ったことないっす&行きたいっす)

多分メンタルめちゃくちゃやられてたら

この界隈で心を満たされる子がいそうだな〜と頭の片隅で想像した。

そんな子たちはブルーノートに行って

良い音楽を浴びて欲しいなと思いつつ

友人と夜のバッティングセンターに向かい

ひたすらくる球を打ち続ける秋の夜でした。






Bob James ---- Westchester Lady




オブジェクトを作り始めました。

"ゆらぎ"をコンセプトに色々展開してみてます。

どことない空間に是非〜










2022年7月24日日曜日

HOT LIMIT

 アイスを食べながら歩くカップルを見る度に

夏っぽいことしてて胸の中の超いいねボタンを

連打しながら自転車漕いでるこの猛暑、

もう気持ちは早く夜になってビール飲みたいという

思いでしか生きる希望を見出せないくらい

夏が好きじゃないんです。





外出する時も基本的に、影道を通りたいので

影がある早朝か(早朝に起きるなんてことはないですが )、

日が傾いた頃を狙ってこそこそ移動するスタイル。

こんな猛暑をどんなファッションで人様は

乗り越えているのでしょうか誰かご教示下さいと思っている

今日この頃皆様いかがお過ごしでしょうか。

(前口上が長い〜)





まず日焼けして肌がジリジリになるのが嫌なのと

室内のクーラーがガンガン冷えているところが嫌なので

長袖シャツや長袖のロンティーで生きていおりまして

(このスタイルに共感してくれる人いると嬉しい)

そういう人のために作ったのがこちらのカットソーのシャツ。







 

ゆったりとしたとしたシルエットで強撚糸を使用した

プリーツ生地なので肌との距離感があって気温が高くても

涼しく感じ日焼け予防なカットソーのシャツ。

衿があるだけでTシャツよりはカジュアルに見えず、

カットーの素材なのでノーアイロンなのも嬉しいアイテム。

個人的に週2で着てて人と会う時でも家に引きこもる時でも

少しテンションを上げてくれるのです。

あとチェック柄って子供っぽくて犬猿しがちだった方も

小さめのギンガムチャックだとデニムなどにも合わせやすく

心からお勧めしたいサマー向けの一着。





そんでもってシンプルになりがちな夏は

アクセサリーをジャラジャラつけたい派とい方のために

ネックレスをリリースしました。




 








モロッコや中道などで知られている「ファティマの手」

ファティマという慈悲深く、幸福を呼ぶ女性の手のお守りを

をオマージュしたモチーフのネックレスです。

4型でシルバーとゴールドの2色展開。

歩く度に小さな音でカランッカランッと鳴るので

まるで自分に向かって拍手してくれる感じで可愛らしいです。

(うるさいな〜と思う方は少し長さをずらしてつけて下さいね。)







KOTONAでは作って頂いている生地や縫って頂いている職人さん

ブランドを支えてくれる人たちのためにオンラインショップでの

セール価格での販売をせずに、その分品質や社会に還元できるような

スタンスでブランドを運営しております。

できるだ皆様が健全でファッションを末長く愛して頂けるよう

ご理解頂けますと幸いです。













 


 T.M Revolution 「HOT LIMIT」




海の上でこんなぶっ飛んで歌いたい。




















2022年7月7日木曜日

夏の漫画特集



誰に頼まれている訳でもないのに

読書感想文を書きたくなるくらい読書(漫画)に

浸っている暑い夏、誰か読むのを止めて欲しい。

小学2年生から少年ジャンプで育っている私は

”友情・努力・勝利”という基本涙と汗と感動を軸に

漫画を読んでいたので、そうでない少女マンガの

胸キュンな感じを読んでも「これ何が面白いの?」的な

ジャンプにしっかりマインドコントロールされた世代。





今の漫画の傾向ってどっちかというと、

人物の心の描写を繊細に描いてたり、

登場人物がキラキラより概念を軸に話を進めていたりと

当たり前だけど漫画も時代の流れによって変化してて

新しい漫画を読む度にめちゃくちゃ感動しております。

そこで勝手に夏のお勧め漫画特集っす。

クーラーがガンガンかかっている部屋で

綺麗なシーツに裸で読もう〜





【チ。−地球の運動について−】

この漫画を一言で表すなら「信念との戦い」っす。

15世紀のヨーロッパでキリスト教以外は異端思想とされてて

天動説(地球が中心で動いている考え)が中心だった中、

地動説(太陽が中心で動いている考え)を証明するまでの人々の生き様の話。

物理かいな〜と感じる方もいるかもしれないけど、

人間の信念の話だから安心して読んでほしい。

信念ってなんでしょうね。

何かを証明したり伝えたりという気持ちがどこから湧いているかというと

それは「感動」という衝撃で、

その気持ちにまっすぐ戦う人は強いということっす。

東京では星があんまり見えないけど、

山にデート行ったら星が見えるからこの漫画をネタに予習して欲しい。








【明日、私は誰かの彼女】

少女漫画というか女性漫画っす。

現代を生きる女性のプライドと

それでも生々しいく生きる姿に胸がはち切れちゃう。

心の問題をこんなに繊細に描ける想像力もすごいし、

女性のリサーチもすごいから血迷った30代の女性は見て

一緒に胸を掴まれて、一瞬でも人を傷つけない人間を目指してほしい。

もう登場人物は明日の我が身っす。

辛いことがいっぱいある世の中、

負けへんでで生きるバイブスになるはず(over the sunか!)

本当はこういう女性達に向けて服を作るべきだよね。












【ここは今から倫理です。】

倫理を習うのって高校生くらいですかね。

なんかあの時の倫理ってカタカナの哲学者が

小難しいことを言っててチンプンカンプン。

倫理って習わなくても困る訳ではないけど

人の心に触れて、自分の心に触れて、

より良い人間として生きるための言葉がたくさんあるから

大人になってからの方が響くことが多い。

人間ってほっとくとすぐ悪い方向に落ちちゃうから

倫理のような教養を持ち続けることは相当ドMっす。

それでも人間、こうありたいと思う中、矛盾と葛藤する姿が

美しいのだと思います。

好きな人ができると、その人に良く見られたいという思いで

悪いところを直し、より良い人間になろうと目指す姿が

愛だとかのニーチェは言っておりました。

私もよく見られたいので頑張ろうと思いますが、

誰に頑張ればいいか分からない今日このごろです。









気がつけば七夕。

短冊にはまだ私利私欲を書いちゃうけど

漫画を通してちょっとずつ良い人間になろうと思った夏、

やっぱり今から飲みに行っちゃうよね。

冷たいビールが私を待ってる。

そんな人間すぐには変わらんよ。





LOVEずっきゅん 相対性理論










2022年5月27日金曜日

2秒に


朝8時に起きたら外はこれでもかとう豪雨。

雨が止むまで自宅で音楽でも聴きながら仕事をすることにし

雨音に合いそうな曲を爆音でかけながら

コーヒーと煙草を片手に携帯で雨雲レーダーのサイトを見る。

雨雲レーダーなんて覗いたのはいつぶりだろう。

そう 今日は友人の琴葉のブランド、kotohayokozawaのショーの日。

自分なりのブログのルールで、他のブランドのことは書かない

ようにしていたが今日はどうしても書きたい。








周りのデザイナーの中でもとりわけ「今」という感情に

向き合っている作り手だと思っている。

こぼれ落ちそうなよく分からない思いや、忘れてしまいがちな感情、

純粋だった時に感じた違和感、普段生活している時に見過ごしてしまう何かを

琴葉はすごく大切にしているし、それを自分の表現のフィールドに

持ってきて昇華することに長けている。

人のエモーショナルな部分にツンツンと指を突きまくる天才だ。

そんな奴が、今までで一番盛大なお祭りをした。

まるで世直しのような、あぁ〜えぇじゃないか〜!みたいな

クリーンを善とする世界に、純粋さを失われたファッションに、

ぐちゃぐちゃにパワーを丸め込んだ覇気を纏ったモデルたちの

ランウェイはとても素晴らしかった。






最後のフィナーレの時、琴葉が挨拶に出てくるちょっと前の瞬間

空間と音楽とモデルと会場の人のグルーブみたいなのが

圧倒的に高まった瞬間があった。

多分、その瞬間でいうと2秒くらいだと思う。

胸から熱いものが込み上げてきて、

そこからは堪えていた涙が止まらずずっと泣きながら拍手していた。





学校でファッションは魔法と習った。

何だよ魔法って(笑) となるのは当然で、

そう言ってしまうとめちゃくちゃ胡散臭い感じになってしまう。

だけどこればかりは経験しないと分からないことだと思う。

会場で配られたA4の琴葉の思いが書かれた紙にこう書かれている。

「私がやりたいことは、服を着て生きていくという現代のルールの中で、

その人が持っている自分でもまだ気づけていない魅力を

どれだけファッションの力で引き出すことが出来るかというゲームを

できる限り沢山の方法で試してみたいという感覚に近い。

そう例えると不思議と腑に落ちてくる。

それにそのほうが、ただの裸よりも、もっとずっと心を通わせられる。」

琴葉は魔法ゲームしているようだ。









得体の分からない生き物ようなファッションに

いいパンチを入れたと思う。

今日は琴葉が大好きで堪らない。









追伸
パンツの名前は誰やねん。

















2022年4月28日木曜日

友達に



世界史上、時代もジャンルも国も超えて

色々ミックスしアクセスできる時代に

なぜファッションをやるのか考える時間があった。

それは流行りのコロちゃんに罹ってしまい

もろにダウンし、うなされていたベッドの上でだ。

扁桃腺の弱さもあり声も出ず食事もできず

咳と痰と熱の3点セットで部屋に篭っていたら

そういう考えなくてもいいことを考えてしまうのである。






何週間か経つが体か100%という感じではない。

人にもよるらしいがこんな倦怠感を抱えたからには

もう働かなくていいよと神様に言われているようで

これでも働かないといけない有難い状況に心に鞭を打って

這いずり回るように過ごしている今日この頃、

皆様いかがお過ごしでしょうか?

(前口上が長い笑)

Blogを完璧にサボってました。






さて過ごしやすい季節が来ました。

とはいえ日中は暑過ぎたり夜は寒かったりと

何か一枚羽織りものが欲しいなという方に

明日からオンラインサイトで販売するシャツシリーズを

是非チェックして頂きたいのですが個人的なアイテムの

ご紹介というかぼやきを綴ります。










【M.T  blouse】
こちらはカルチャー系のWEB編集をしている友人に向けて。
すごくスタイルが良くて可愛らしいんですが大食漢で男の子のような
奔放さがある、とってもチャーミングな人。
パフスリーブやウエストのシェイプでそんな彼女を上品な大人に。
フロントを開けた持ち出しの刺繍はフクロウ好きというので入れてみる。

Price   :  36,000yen  +  tax
素材   :  綿 100%








【I.M  blouse】
こちらは私の友人の中でも尖っていてファッションを一番楽しんでいる
今は介護系で働いてる元ギャル○ンの企画の友人に向けて。
これでもかとギャザーを寄せたブラウスはラブリーを通り越してモードに。
彼女が来ているものを借りてスタイリングしました。(短パンw)

Price  :  56,000yen + tax
素材 本体 :レーヨン75%   ポリエステル 25%










【M.H  blouse】
こちはら映像編集をしている友人に向けて。
どうしてもハードな仕事の方に惹かれてしまうのか、
生活を犠牲にし仕事人間化する一方、根本がだらしない(人間味があるw)ので
ラフに着れるようなシワになりずらい生地を使用した少しゆとりのあるブラウス。
シンプルながらも袖の付け方に焦点を当てているのでハード過ぎないデザインに。

Price  :  29,000yen  +  tax
素材  :ポリアミド 59%  リヨセル41%










【S.A  blouse】
こちらは素敵な記事を書いているエディターの友人に向けて。
彼女はいつも朗らかで自然体な人。
社交的で人と接する機会が多いので女性らしさを演出する
構築的で立体的なシルエットなブラウスを。
いつも携帯ストラップをしているのでスタイリングで借りました。

Price:  39,000yen + tax
white  : リネン 54%   綿 46%
black  : リネン 58%   綿 42%









【 M.Y  blouse】
人生をプラプラしている時期に出会った、底抜けに明るく
マイペースでよく笑う友人に向けて。
オリジナルの総刺繍のブラウスは、甘く刺繍を施すことで肌に優しいタッチに。
肩を覆う大きなヨークが女性らしさを演出するブラウス。
彼女といるとハッピーオーラがすごいので皆友達になってほしい。

Price :  46,000yen  + tax
素材 :  レーヨン  100%








【 S.N  blouse 】
私が出会った中でめちゃくちゃハイセンスなハットデザイナーに向けて。
よく着ているロングスカートのスタイリングに合うようにオーバーサイズ
でベルトでシェイプをできるようなディテールに
シルクコットンの滑らかで気持ちの良い素材を贅沢に。

 Price  : 34,000yen  +  tax
素材   :    綿 92%   シルク 8%









【 A.S  blouse 】
華奢で小柄で頼りになるしっかり者のニッターの友人に向けて。
ニットをよく着ているのでボウタイを出してスタイリングで遊べたり、
背中が大胆に出る後ろあきのスリットが女性的な印象を演出するブラウス。
肌にとろけるようなシルクを素肌で着てもらいたい。

Price  : 44,000yen  +  tax
素材 :本体 シルク 100% /  別布  レーヨン 75%   ポリエステル 25%









本当はもっとフランクな言葉で紹介したいんだけど
ギリギリアウトなことまで言いそうなのでこの辺で。
もっと詳しい画像はオンラインショップにアップ
しているので覗いてみてくださいね。














明日から世の中ゴールデンウィーク。
寝具新調したのでベッドと友達になります。














2022年1月29日土曜日

フルスイング

最近、お掃除ロボットのルンバが我が家にやってきた。

お掃除っていつも誰かやってもらいたいと思っていたけど

ロボットなんて信用できないし、

お掃除をやってくれる人ももちろんいないし、

いつも仕方なしにお掃除をしていた。

友人がルンバがいいよ〜ってお勧めしてても

へ〜くらいの勢いで他人事だった。







ところがどっこいだった。

性能が云々の問題じゃない。(もちろん埃は取ってくれる)

スタートのボタンを押したら前に進み壁にぶつかりまくり

ぶつかってもぶつかっても一切めげずに果敢に動き回る。

そんな姿に心を打たれしばらくというか多分20分くらい

ルンバの動きを追っていた。

私のためにこんなに動き回ってくれて有難う。。

正直ロボットにこんな感情が湧くなんて思っていなかった。

ただの便利グッズのアイテムと思っていたけど

それを上回るポテンシャルをルンバの動きは見せてきた。

ルンバに対しての愛が半端ないので名前までつけてしまった。

絨毯を乗り越える時に「いけー!〇〇!」みたいな

まるで推しのアイドルのような熱を送っている。

自分にこんな感情があると気づかせてくれた〇〇。

そのうちお酒を飲みながら動き回る姿を見るのも近いなと

感じつつ、それをやったらAIとの恋愛もできそうだなと思った。







金曜ロードショーで 紅の豚が放送されていた。

ジブリの中で一番好きな映画だ。

第二次世界大戦の少し前の時代が舞台で

戦時中を生きる登場人物全てが成熟した大人の設定だからか

成長物語でもなく子供の要素を全く排除して

ただただ純粋な宮崎駿さんの大人の渋さと切なさが

たっぷり篭った映画をジブリですることに意味があるからだと

ませた子供時代に解釈していた。

「私は私」と自分を全部確立した人間たちの物語は

大人になって改に観ると胸が痛かった。

あの時代に生きた人たちと比べて私たちはるかに

へなちょこな経験しかできずに、

それなりに時代の光と挫折みたいなものを感じで

この年になりルンバに一喜一憂している。

理想の大人とは違うけれど

与えられた時間を一生懸命生きようと

この映画を観るといつも思う。







話は変わるけど、Spotifyのラジオで

叶姉妹のファビラスワールド」エピーソード#23

ジェーン・スーと堀井美香のOVER THE SUN」エピソード#68

この週2つ立て続けに神回があった。

聴いていて涙が止まらなかったので

もしお時間がある方は知見を広げる感覚で是非。

生きていてたまに落ちることがあると思うけど、

このラジオパーソナリティーの二組のよう

フルスイングしながら愛をばら撒いている人を感じて

一緒にフルスイングしていこうと思えるっす。







1月31日までオンラインサイトで秋冬ものはSALE中なので

冬を楽しみたい方は是非ご覧頂ければ幸いです。

冬まだ長いよね。





WEB SHOP






https://kotona.official.ec/








2021年12月30日木曜日

神インフレ



年末にヒップホップを貪るように聴いていた。

あんまり好んで聴かないジャンルだが、

混沌とした空気の年末に、普段口にしないような

ダーティーな言葉に触れると、自分の中の悪の部分が

共感してしまい妙に気分が良くなる傾向があった。

綺麗な言葉と汚い言葉、どちらが好きか。

そんな下らない質問の答えは、どちらも好きだ。

汚い言葉が存在する場所では綺麗な言葉の一粒が

より一層素晴らしい言葉になるからだ。

できるだけ綺麗な言葉を使いたいけど、

ここ一番はらわたが煮えくり返しそうな時は

やはりダーティーな言葉で表現する方が後々気持ちがいい。








今年を振り返ることはしない。

それは過去というのは未来より都合がいいからだ。

未来を変えようや、過去は変えられないなんていうのは

本当にどうでもいい。

今をどう生きるかで過去も未来の考え方や捉え方は変わるから

振り返るというより今を一生懸命に生きた方がいい。

何なら、一生懸命か?とか

人を愛せてるか?とか

学ぶことを怠けてないか?

みたいな常に自問自答できてたら振り返る必要はない。






今年も誤字脱字がひどかった。

お分かりだと思うけどこのブログは飲みながら音楽を爆音で聴きながら

喜びや怒りの感情に乗せてキーボードを叩いてる。

半分ナルシストの気持ち、半分芸人の気持ち

ちょっとの自分のスパイスをふりかけてたら

大体しょうもない内容になることは知っている。

それでもこんな時代に文字で構成されたブログを

見てくれている超絶愛がある方々のためにだけに

愛を持って向き合っているつもりだ。





誰かを愛するようになると、

自分の欠点や嫌な部分を相手にバレないようにはからう。

別に虚栄心や恥じらいというわけではなく

愛する人を傷つけないように努力していると捉えられる。

相手がいつか気づいてしまう前に何とか自分で直そうとする。

そんな感じで人はより良い人間に、

あたかも相手にとって神ような優しい存在に近づきつつ

人間は愛を持って成長するようだ。





先日、北風が容赦なく吹く人通りがない帰り道に

目の前に紙が落ちていたのでサクッと拾った。

それは諭吉だった。

神インフレだろうか。

何も考えずに友人と焼肉に行って9500円分食べた。

愛する人は成長するとい言葉が1ミリも掠めなかったが

残りの500円はコンビニの募金箱に入れて勝手に相殺した。






来年はもっと愛を撒き散らしたいっす。

今年も最後までお付き合い頂き有難うございます。

皆様に幸あれ。











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2021年12月18日土曜日

隣人を愛せよ

最近「責任という虚構」という本を読んだ。

買った理由は選書する際に信頼している友人の勧めで

昔から責任て何だよ〜っと思い馳せている私に

ぴったりだと思ったらしい。

なんと1年前のブログでも責任について書いていた。

どんだけ責任に縛られているんだよ笑


"堅気の世界じゃない"








本の内容は自由意志と責任について。

ホロコーストや死刑、免罪の分析から浮き上がる責任の構造や

自由意志の必然性などが実験と結果を通してわかりやすく

考察されていてた。

興味深いことが多かったから面白かったと思う反面、

あれ、普通の人でもこんなことまでしてしまうの?

という環境と条件の実験は正直読んでいて度肝を抜かれた。

人間の心理って自分自身が思っている以上に

自分の意思外で残忍で辛辣になりうる。

だからこそ歴史で起こった過ちや問題を通して

何でそんな風になったかを考察しないといけないし、

できるだけ自分も周りもそうならないでいいように

学ぶことを止めてはダメだなと感じた。

年末にふさわしい本ね。






先日、バーで音楽を聴いていたら座った瞬間から

超ヘビー級の嫌なおじさんに絡まれた。

軽くあしらっていたがしつこいので

音楽聴きにきてるから黙ってくれと何度か言ったのにも関わらず

お酒で作られた鉄のメンタルには効かなかった。

完全になめれたていた。

そのおじさんが帰った後、すごく嫌だったとオーナーに

軽く愚痴ってしまった。

「もう小娘じゃないんだから、自分で何とかしなさい」

と予想してなかった返がきた。

(小娘じゃない。。)

正直そんな返しより、面倒臭いやつだよなとか

しょうがないよなどの共感を想像していたからか

その一言は結構悲しいものがあった。

それと同時に、普段のびのびと過ごしていたのは

周りの人が優しくて、いつも守られていたことに気づいた。

久しぶりに自分の領域に土足でズカズカ入ってきたあのおじさんに

会話を全部スルーしたらコミュ症ですか?と言われたので

愛想笑いをするしかなかった。

相手にしたくないけど、飲み屋というところは

それも含めて飲み屋である。

一人になりたくてもなれないのがこの世界だなと

感じるほど、隣人は選べないものだ。

キリスト教の教えて隣人を愛せよという言葉ある。

この教えってもう基本無理難題でしかない。

人は予期せぬ隣人に対して色んな感情が沸き起こる。

基本、プラス思考な私でもあのおじさんを

どんな修行をしたら愛せるのか考えさせられた帰り道に

聞いた曲がこちらっす。









基本なめられたらなめ返してきたけど、

そんなことをしないでもいいくらい強くなりたいっす。

今から小娘卒業飲みでもしますxxx








12月25日(土)までオンラインショップでクーポンを使うと

15%OFFになるみたいです。

自分にクリスマスと題して除いて見てくださいね。

【クーポンコード:2021xmas15off】





WEB SHOP






https://kotona.official.ec/











2021年11月30日火曜日

DEAR:GREAT HOLIDAY

先日久しぶりに絶望の朝を迎えた。


友人と3時間音楽漬けで普通に飲んでいたら


楽し過ぎて調子に乗ってしまい


(おばあちゃんの遺言が調子に乗るなと言われたのを思い出す)


どうやって家に帰ったかも分からず、


朝起きたら、生まれたての状態で毛布に包まっていた。


頭が酷く重く、もう自分に優しくしてくれるのは


バファリンだけだわと思い水で流し込み、そのままシャワーを浴びた。


窓から強めの朝日が差し込み、水しぶきで虹を演出してくれた。


私はこの瞬間がとても好きだ。


最悪の体調の中に垣間見えるご褒美のような光景。


(他にも最悪の状況は揃っているけどここで言えないので割愛)


これが見たくて絶望の朝を迎えたがっているのかもしれない。


こんなになるまで飲んだのは祝ってくれる人がいたから。


そう、この絶望の朝を迎えた日に私は歳を一つ重ね


辛い思いをしながらアトリエに向かったのでした。




朝起きた時の顔はこんな感じ。




この話を母親にしたらすごく笑ってくれた。


怒らずに笑ってくれるなんて存在として最高っす。


こんなヒッピーな人生を送らせてくれて感謝しかない。








最近はめっきり寒くなった。


天気の話するといきなりよそよそしくなるのはなんでだろう。


大陸から吹いてくる風は冷たく、


毎年今持っているものだけで冬が越せるのか心配になる。


そう、もう12月だ。


年末になると良いこともあるけども悪いことも起こる。


自分より強い相手や権力に戦うこともある。


そういう時に人は長い物には巻かれろという。


自然に生きると自分より強いものに従って生きることが


楽だったり、面倒くさくないのは分かってるけど


実際どうでもいいし、そんな長い物には巻かれるより


巻いた方がいいでしょ。


そう、、、人は長いものが好きなようだ。







ということでKOTONAのオンラインショップでは、


【DEAR:GREAT HOLIDAY 】と題しまして、


今の季節に最適なマフラーを販売致します。


優しい肌触りで軽いキッドモヘアのマフラーを3色展開ご用意致しました。



大切な方へのギフトやご自身へのご褒美としてお勧めのアイテムです。

















12月1日(水)12:00〜



Color : Beige / White / Black


Price  :   13,200 yen ( tax in ) 


Size   :    220cm  ×  8cm



WEB SHOP




https://kotona.official.ec/













詳細はオンライショップにて。


サンプルを作って巻いて見たら想像以上に


温かく軽かったのと、差し色としてのアイテムに丁度良かった。


誰かに贈りたいけど自分にも欲しい。


勝手にお揃いにしてしまっても。。


と色々妄想してしまう商品です。


皆様のホリデーが少しでも温かく楽しい時間になりますように。












25歳の自分

定期的に自分の書いた文章を読み返してみる。 当時の自分はどういう感覚で生きていたのか、 どういう視点で物事を捉えていたのか、 何がきっかけでその日ブログを書こうとしたのかなど、 さらっと振り返って読む度に、とある日のブログは 葬式で読んでもらいたいくらい長く暑く脂の乗ったブログが...