2020年5月10日日曜日

おざなりの花

やる気を出そうと思い、
久しぶりに風の谷のナウシカを7巻ぶっ通しで読んだら
ナウシカが優し過ぎて読み終えたら辛くなってしまった。
優し過ぎる人を見ると心配になってしまうし、
やる気の出し方を完璧に間違えた。
※やる気についての考察はこちら。




花屋がカーネーションで賑わっている。
母の日か〜となる。
親との関係って人それぞれだから
こういう半強制的な日は少し苦手だったりする。
屈折して捻くれてしまったが、
こんな私は母とはかなり仲がいい。
嬉しい事があれば電話するし、
大変なことがあれば電話するし、
感動したこがあれば電話する。
つまり結構電する。




先日の子どもの日には
「私の子どもに生まれてきてくれて有難う〜」
と連絡があった。
もう生きている使命を全うしたのか私、
となったがこんな感じのやりとり。




そんな母は最近、本を読み始めたという。
今更かい〜と思ったけど、本を読み始めるタイミングに
早いも遅いもないよね。
私がどんな本を読んでいるのか興味を持ったらしく、
説明すると貸して頂戴となった。
本棚で母に向いてそうな本を探すと
一冊の本と久しぶりの再会をした。




「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」
この本はWEBマンガを適当に見ていた5年前に
題名がエグいなと引っ掛かってしまい、
WEBで公開終了後に改めて本で買う事にした。





タイトルは誰にでも共感することじゃないかもしれないけど、
読むうちに作者の考えや個人的な事、親との関係性が
自分にもあるかもと想像するだけで、
もうね、訳が分からないくらい涙が止まらない。
他人事に思えなかったからかもしれない。
読み返した夜、母に送るか迷ったが
これは入れずに自分の棚へ戻した。
普通に考えてこのタイトルを親には送りつけれないわw




本を読む上で気をつけていることがある。
本を読む度に作者の考え方に触れ、真に受けてしまいがちで
最悪な読者になりそうだなといつも思う。
受け入れつつも、自分の考えとぶつけ合わずにいたら
本は腐ってしまいそうだよね。




毎年お願いしている花屋で花を送ろうとしたが、
今年は地方発送を受け入れてないというので
自分用に買うのに店内を見回ることに。
花を見ると、色や形などで判断してしまうけれど、
それ以前に「生」としてこの世にあることを
忘れてしまいそうになる。




帰りの道端で咲いている花を見ると、
この誰にも見られていないおざなりの花の存在が
とても愛おしく感じる。
そしてこの存在はSNSの世界では出会えないなと
最近つくづく感じ立ち止まっていた。
友達のことも知った気でいるかもしれない。








ナウシカにはなれないけど、
立ち止まって「生」に向き合い、
ドラゴンボールに出てくる元気玉みたいに
やる気を集めて生きたい…w





WEB SHOP



2020年5月4日月曜日

雨が降ってきた

気持ちのいい夜。
何も考えずに生きていけそうな空気感がある。
家がなくても大丈夫なんじゃないかとか。
裸で外でれるんじゃないかとか。
朝起きたら虫になってるとか。(カフカの変身か)
心地よいというだけで余計な想像が膨らむ。





パリの友人の家に転がり込んだバックパッカーの時代の時。
(厳密に言うと友人の彼氏の友人の部屋だったんだけど)
1週間くらい3人で小さな部屋で過ごした。
友人の彼氏は失業中か働く気がないか分からなかったが、
とにかく優しくて、朝から近くの市場で新鮮な魚を買ってきて
美味しいムニエル振る舞ってくれたりした。
皆お金はなかったが、お金がないなりの楽しい遊びをした。






コインランドリーで洗濯機を回しに行く。
待っている時間カフェで時間を潰す。
できあがったら乾燥機にはかけず、部屋で干そうとなる。
ベランダがないので、部屋中にロープを交差させて干す。
お互いの下着事情に笑い合う。
友人のパンツはラブリーなハート柄だった。






公園へ行こうとなる。
適当にワインとつまみを買う。
お金を払わない代わりに、彼は荷物持ちの係になる。
何て言う公園かは忘れてしまったが、
蓮の花がたくさん浮いている大きな公園だった。
布を広げ、お酒をのみ、ただただ寝て飲む。
今日と同じような風が吹いてたなと思い出す。





日が沈んだので帰ろうとなる。
すると大粒の雨がいきなり降ってきた。
もちろん傘は持ってない。
敷いていた布を上に持ち上げ二人が先頭を走る。
街頭の光が布越しに透けている。
夢中で森を駆け抜けた。
私は布の中から二人を追いかける。
周りは暗いはずなのに、布の中から見える後ろ姿、
間から見える世界がとても眩しく、今でもはっきり覚えている。
雨でずぶ濡れになって、部屋に戻り服を脱ぐ。
順番にシャワーを浴びるが3人目でお湯がタンクから足りなくなる。
もちろん3人目は友人の彼氏だった。
水のシャワーを浴びた彼に、私達は温かいコーヒーをいれる。





こんなことを書いていたら、雨が降ってきた。
何を書こうとしたかも忘れた。
人は死ぬ前、走馬灯のように
色んな光景をフラッシュバックするという。
たぶん布から見た光景は思い出す一つだと、
今日みたいな夜は思う。






あと何度こんな体験ができるだろうか。
切りとられる瞬間は誰も教えてくれない。









WEB SHOP



2020年4月28日火曜日

ナンパ

天気がいい日に Pat Metheny のLast Train Homeを
爆音でアトリエで聴くと、
荒野に放り出された気分になり
14時くらいなのに今日はもう終わりかな〜
ってなってしまう日々を皆さんいかがお過ごしでしょうか。




家で仕事をする想定がなかったので
仕事用の環境が整っておらず、
本を読む用の椅子で膝をテーブル代わりにポチポチしてます。
この体勢はもって30分とかでデスクを買うのも時間の問題。
でも仕事用のデスクを買ったらアトリエに行かなくなりそう。
人生で一番膝使ってるんじゃないかと思う。




ところで椅子って皆さんお好きですか。
椅子は彼氏を選ぶと同じくらい悩ましいもよね。
見ためが良くても座るとイマイチとか
見ためあんまりだけど座るとあら結構いいかもとか
置く空間を想像して他の家具と相性悪そうとか
もうポイントをあげるときりがない。
選ぶ条件なんて人それぞれ。(彼氏もね)




家具って服と違って
頻繁に買うものじゃないから興味持てないと
使えれば大丈夫ってなる人も多いかと。
服も着れれば大丈夫ってなるか。
とは言え、勝手に私の好みを紹介しちゃお。
名付けて〜モダンチェアシリーズ〜




【Marcel Breuer マルセル・ブロイラー】
チューブ状のスチールを用いたバウハウス期のデザイナー。
自転車の構造からインスパイアされたワシリーチェアは
自分で組み立てれる、いたる大量生産に向けた未来的な発想でつくられた。
コルビジェのワイヤーシリーズと見分けつかない人は
マルセルのワイヤー使いは女性的な曲線というか
置くだけで周囲を柔らかい印象かどうかがポイントっす。
これに座る人はジルサンダーやボッテカ(ダニエル・リー)系かしら。
シャープで髪の長い優しい女性が座ってたら椅子も喜びます。









【Eero Saarinen  エーロ・サーリネン】
アーチ状構造を多く取り入れたのミッドセンリュリー期のデザイナー。
アナログフューチャー感マックスでモダニズム街道まっしぐら。
大抵の人は椅子を想像すると4本足の椅子だと思うけど、
サーリネンの代表的なのはシンプルな1本足のチューリップチュア。
イームズと協業でガラス繊維強化プラスチック製も当時は画期的よね。
ホドロフスキーの映画「ホーリー・マウンテン」とかの世界観を想像してね。
この頃のはイームズやイサムノグチ、ハリーベルトイアで
紹介したいの人いっぱいだけど割愛。
これに座る人はプラダやマルニ、クレージュ系の
ノスタルジックでお茶目な女性が座ってたら椅子も喜びます。
お部屋が散らかっててもこの椅子があるから大体良い感じに見えるよ。








【Giancarlo Piretti  ジャンカルロピレッティ】
折り畳みパイプ椅子の原型を作った1960年代のイタリアのデザイナー。
今はどこでも見かけるけど、当時は椅子を折り畳んで25mmの
厚さてって画期的だったのよ。
しかも畳んで真っ直ぐってデザイン的にもミニマルマックス。
椅子をいかに機能させるかというコンセプトのもと、
使ってみてはっきり機能がわかるものがデザインの使命といった感じの
バウハウス以降のモダニスト。
これに座るのはもう尖っていた頃のヘルムート・ラングか
同じ型のティーシャツ10枚持ってる系の
無駄のないルーティンで生きてる女性が座ったら椅子も喜びます。








まだまだ好きな椅子いっぱいあるんだけど、
説明はなしで画像のみこちら。




 


何かバカっぽいの好きなんだよね。
もう座るというか飾るに近いかも。
家にあったら嬉しくてそれだけで幸せ。






大学生で上京するときのこと。
飛行機の隣の席のお姉さんがスクラップした資料を開いてて、
横目でチラッと覗くと家具系だったので話しかけみたら、
家具のコーディネーターさんだった。
彼女は目黒通りの家具屋さんで働いていて、
手作りの資料を見せてくれた。
当時家具の歴史を知らない私は、
家具の写真とその時代背景、作り手、他のプロダクトの展開が
すごく詳しく書かれたスクラップに衝撃を受けた。






あれから15年くらい経つ。
目黒通りは日本一の家具屋通りだったんだけど、
ここ数年でお店が潰れてて悲しい。
寧ろ大きな土地を買い占めて、新しくニトリができる。
家具のユニクロができることで、
周りのお店が相乗効果で盛り上がるといいなと思う。






声掛けるのって(ナンパか)勇気いるよね。
いいなっと思ったら声掛けるのお勧めしてる。
でも今声掛けたら、めちゃくちゃ嫌がられそうだよね。

ナンパの時代の終止符を感じる春。







WEB SHOP





振り返ってみたら

「君に良いことがあるように今日は赤いストローさしてあげる」 と今まで一度もハマったことがないaikoの曲に脳が揺らされた。 人にされて嬉しかったことの一つを赤いストローさすこと、、 日常にある小さな幸せ的なことを歌う天才ですか。 そこから今更aikoを色々ディグったら、歌詞すご過...